恋人とケンカした時に、思わずカッとなって心にもない暴言を吐いてしまったという経験はあるでしょうか。
売り言葉に買い言葉といいますから、相手にひどいことを言われれば、さらにひどい言葉の応酬をしようとするのも怒りの感情が原因ですよね。
どれほど冷静になろうしても、感情が抑えきれない時もあると思います。
暴言ともとれるような言葉を発してしまえば、そのあとにひどく後悔して自己嫌悪に陥ってしまうことも。
このような恋人同士の感情のぶつかり合いは、時には避けられないと思います。
ですが、世の中にはケンカしているわけでもないのに、恋人をひどい言葉で傷つける人もいるのです。
じつは私も過去に付き合った男性の中に、暴言を吐く人が2人いました。
なぜそんなひどい言葉を聞かなければいけないの?と傷ついてばかりだったので長く付き合うことはありませんでした。
でも、その経験を人に話すと、彼女にひどいことを言う男性は少なくないとわかったのです。
彼女にひどいことを言う男性の心理について、考えてみました。
彼女に暴言を吐く男の心理
彼女に対して暴言を吐き、相手の心を傷つけてしまう原因は何なのでしょうか。
恋人を傷つける言葉を言わずにはいられない男性の心理を3つのタイプに分けて見ていきましょう。
愛情を試している
彼女にひどい言葉をわざと言って、その反応によって愛情を試しているタイプの男性は割と多いですね。
じつは女性にもこのタイプは多いのです。
ただ、女性の場合はひどいことを言うよりも、わがままな態度をどこまで許してくれるのか、試そうとします。
思い当たる人もいるのではないでしょうか。
彼女にほんとに愛されているのか不安になるたびに、ひどいことを言って愛情を試そうとするのです。
劣等感をごまかしている
彼女にひどいことを言ってしまうのは、自分の劣等感を押し隠すためという子供っぽい思考の男性もいます。
自分に自信がないから、周りにいる人を蹴落として自分よりも下に置こうとするわけですね。
コンプレックスがあり、劣等感が強くて、内心ではびくびくしているのですが、プライドがとても高いのです。
自分の劣等感のために、大切な彼女を傷つけるのはとても屈折した心理なので、真正面から向き合っても正直な気持ちを打ち明けてくれるとは限りません。
それどころか、心理に迫ろうとすると、さらに攻撃を強める可能性もあるため、自分がボロボロになってしまうリスクがあるのです。
ひねくれてしまう
好きな女の子には、わざとイタズラをして泣かせていような子供っぽい一面を持ったまま大人になった彼は、素直に彼女に愛を伝える言葉を口にしたくないのです。
それどころか、彼女にひどいことを言ってしまうのですから困ったものです。
本心からではないのはわかっていても、ひねくれた性格なので恋愛しても上手く続かないことが多いタイプです。
女性を見下しているタイプは要注意
恋人に対してひどい言葉を言ってしまう彼氏でも、心底から女性を見下していのではないのなら、我慢してしまう女性もいると思います。
ですが、「ブス」とか「デブ」など身体的なことで恋人を傷つける男性は、心が荒んでいるので付き合うと苦労します。
何かにつけて女性を傷つける言葉を吐いて、自分のうっ積したストレスを解消しようとしているのかも知れません。
また、「無知」とか「バカ」というような暴言も人として見下しているので受け入れてしまうと、モラハラ彼氏にしてしまう可能性が高いです。
このような暴言で女性を傷つける彼氏は、もともと女性を見下す気持ちが根底にあると考えられます。
女性を軽く見ていて、男性よりも弱いから傷つけても構わないと思っているのだとすれば、最低の男なのでかかわらないようにしてください。
付き合う前は、女性を大切に考えるような素振りを見せても、彼女になった途端に自分の所有物のように扱う男には気を付けてください。
「私が悪い」と思わないこと
恋人に暴言を吐くような男をわざわざ選んで好きになる人はいませんよね。
付き合うようになってから、ひどい言葉を平然と言う男性だと気が付いて別れるパターンが多いのではないでしょうか。
ですが、なぜかまた好きになる男は暴言を吐く・・・。
そんな繰り返しが続けば、自分の見る目の無さに落ち込みますよね。
なぜ暴言男ばかり好きになるのか、その理由として考えられることがあります。
それは「私が悪いからいけないんだ」と自分を責めるような気持ちになってしまうからではないでしょうか。
もしも彼女のためを思って、忠告や助言のつもりで言っているのに、キツイ言い方になっているだけだから、良いことをしていると思い込んでいるのなら、相当やばいです。
このタイプがモラハラ夫になりやすいのです。
彼に支配されてしまい、どんな暴言も自分のために言ってくれていると思い込むようになると、そこから抜け出すのはとても難しくなります。
早い段階で気がついて別れたとしても、また同じようなことが繰り返されるとすれば、自分にも原因があると考えたほうが良いでしょう。
ひどい言葉への返し方
彼氏から傷つく言葉を言われたとき、ただ黙って耐えているだけでは、今後も同じことが起こると思います。
暴言で女性を傷つけて見下そうとする男とはサッサと別れることをおすすめしますが、劣等感や屈折した性格が言わせているのなら、返し方によっては直すことができるかも知れません。
いくつかのパターンをまとめてみました。
すべての返し方に共通するのは、感情的に言い方をせずに、冷静に穏やかにゆっくりとした口調で返すのがポイントです。
大丈夫だよ、好きだから
彼女の容姿について傷つくようことを言うのは、自分の劣等感を隠すためであることが多いようです。
自信のない彼の顔が見え隠れしているのがわかるのなら、安心させてあげて、劣等感が少しでも減るように寄り添ってあげる言葉を返してあげるといいと思います。
「そんなこと言われても嫌いにならないから」とか「大丈夫だよ、好きだから」と包み込む言葉を返してみましょう。
それで安心できるの?
彼女を傷つけて、弱らせることで自分の立場の優位にしようとする男性には、その本心を見抜いているかのようなひと言が胸にささると思います。
「バカ」とか「頭悪い」など、見下すような言葉を言いがちな彼氏は、自分が馬鹿にされるのが怖いのではないでしょうか。
安心したいから彼女を傷つけるなんて、とても屈折しています。
だからカッとして言い返さないで、彼が心のうちに秘めている劣等感を直に認めやすい状況を作ってあげるといいのでは。
それでも好きなんだ
「可愛くない」「ブス」など、外見のことを言うのは最低です。
でも、そう思っているのなら、なぜ彼女にしたのでしょう。
仕方なく付き合ってあげているという優越感に浸りたいのかも知れません。
容姿のことで傷つけられたら、「それなのに好きになってくれたんだ」と裏を返してみましょう。
「ブスと付き合ってくれてありがとう」まで言う必要はありません。
そこまで自分を下げてしまうと、無駄に優越感を持たせてしまい、同じことを繰り返すかもしれないので、「それなのに好き」というところがポイントです。
あなたの意見として聞くね
考え方を否定するような暴言に対しては、自分の考え方を相手に押し付けて支配したいタイプにありはちなパターンです。
そういう人とムキになって議論しても、ケンカになってしまうだけです。
ただ淡々と「あたなの意見として聞いておくね」と静かに言って、それ以上はその話題から離れるようにします。
自分が支配しようとしても無駄だとわからせるためには、のれんに腕押しのような態度が一番です。
私じゃ無理なのかも
黙って聞いてスルーしようとしても、どんどんエスカレートする彼氏には、いつまでもこのままではないと匂わせる必要があります。
暴言で傷つけたいのが愛情表現だとすれば、そんな愛情は受け入れられないとわからせないと止まらないでしょう。
「私じゃあなたの彼女には合わない」というニュアンスを込めて「私じゃ無理なのかも」と静かにつぶやいてみましょう。
まとめ
好きになって付き合っているのに、その相手を傷つけるようなひどいことを言う男性とは離れたほうが身のためです。
ですが、心底からあなたを傷つけようとしているわけじゃないのが少しでも感じられるのなら、ほんの少しの猶予を作っても良いかも知れません。
「やっぱりだめだ」と思ったなら、ためらうことなく彼とは別れましょう。
暴言で女性を見下して、傷つけて支配しようとする男にはくれぐれも気を付けてくださいね。