東京都から江戸川を挟んで千葉県松戸市になります。
古くは参勤交代の宿場として栄えた小金宿がありました。
水戸藩が治めていた土地ですので、徳川家とゆかりのある史跡があります。
戸定歴史館もその一つです。
都心部への交通アクセスの良さから、ベッドタウンとなっている松戸市なので、観光名所はあまりありません。
戸定歴史館は、松戸市の貴重な歴史観光名所なのです。
戸定歴史館とは
戸定歴史館は、水戸藩主だった徳川昭武の建てた戸定邸の敷地の中にあります。
徳川昭武は、水戸藩最後の藩主です。
徳川幕府最後の将軍である、徳川慶喜は兄にあたるという人物です。
戸定邸は国の指定重要文化財に指定されており、戸定邸の敷地内の庭園は国指定名勝にされております。
戸定歴史館は、戸定邸の敷地内で歴史にまつわる貴重な品々を展示しています。
戸定邸と徳川慶喜
戸定邸を立てた昭武は、明治天皇に仕える立場の職に就いておりました。
その頃には、徳川慶喜などがよく戸定邸を訪問した記録が残っています。
東京にある皇居から少し離れた場所にある戸定邸は、今でいう別荘のようなもので、明治政府を支えた華族たちの社交場の役目を担っていたのです。
戸定歴史館の施設
戸定歴史館は、隣接する戸定邸、そして戸定が丘歴史公園、松雲亭の4つで構成されています。
松雲亭では、茶会や俳句会など、市民が芸術文化のために使えるスペースとなっています。
日本庭園に囲まれた松雲亭には、広間、小間があります。
市内に住んでいる人なら、1時間540円で使えます。
松戸市外の人でも、1時間1,080円で使えるので、リーズナブルですね。
戸定のイベント
戸定歴史館では、毎年様々なイベントを開催しています。
過去に行われたイベントの一部をご紹介します。
プリンス・トクガワ「華麗なる人脈」
2019年1月26日~6月16日
明治の時代になってから、徳川昭武は宮中の方々と人脈を広げます。
そして、日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一や、海外の要人などとの人脈を持ちました。
その華麗なる人脈に関して記した資料を紹介しました。
明治150年「忘れられた維新-静かな明治」
2018年10月13日~12月24日
徳川昭武は、パリ万博に出向き、外交に尽力しました。
パリに滞在している間に幕府が終わりましたが、パリ万博で外交を行った経験は、明治時代になってからも大いに役立ったようです。
激動の時代を生きた昭武のパリ万博関連資料の展示です。
戸定藤まつり
戸定が丘歴史公園で4月中頃からゴールデンウィークまで、藤の鑑賞ができます。
戸定邸コンサート
戸定邸では、クラシックやジャズなどのコンサートを定期的に開催しています。
2019年11月25日には、戸定邸の各部屋でミニコンサートが行われる予定です。
入館料だけで観覧できます。
詳しくは戸定歴史館の公式サイトでご確認ください。
戸定歴史館へのアクセス
千葉県松戸市松戸714-1
JR松戸駅東口から徒歩10分
無料駐車場46台収容可能
松戸駅からバスを使う場合は、東口バス乗り場【3番のりば】から乗車してください。
バス停「戸定歴史館」で下車です。