
彼が何を考えているのかわからない。

彼女の気持ちが理解できない。
どれほど大好きな恋人でも、相手の心の中が見透かせるわけではないので、不安になることもありますよね。
そんな時は、相手の顔を見ながら、本心を探ろうとしたり、態度で判断しようとするのではないでしょうか。
目を見れば何となく気持ちがわかることもあるし、言葉とは裏腹の態度が見えることもありますから。
ですが、遠距離恋愛では簡単に会うこともできません。
不安になった時に、すぐに顔を見て安心したいと思っても、それが叶わないのがつらいですよね。
会いたくても会えないのは、遠距離恋愛の宿命ですから、仕方ないのかも知れません。
そこで、会えない時だからこそ、離れている恋人に対する心の本音について考えてみましょう。
会えないときの気持ち
会いたくても会えない遠距離恋愛カップルは、会えないときにどんな気持ちで過ごしているのでしょう。
男と女では、会えないときの気持ちにも違いがあるようです。
男女間の気持ちのすれ違いの原因になりやすい点を見てみましょう。
誰かにとられる不安
好きな人のそばに居られないことから生まれる不安の原因は、他の人に奪われてしまう怖さが一番強いのではないでしょうか。
人は近くにいる人に心を許してしまいがちです。
女性よりも男性の方が近くにいる人を好きになりやすい傾向があります。
遠距離恋愛が上手くいかずに別れてしまうカップルの多くは、どちらかが他に好きな人ができて別れます。
男性の方がそうなりやすい傾向があるのは、単なる遊びではなくなってしまうからです。
遠距離恋愛中の女性も、身近にいる人と浮気することはありますが、そこから本気にはなりにくいのです。
あくまでも寂しさを埋めるための浮気として処理できるのです。
しかし、近くにいてくれる人との時間が長くなれば、徐々に寂しさを埋めるだけではなく、愛情が重ねられてしまうこともあるのですよね。
男性の方が、身近な存在に心を許しやすく本気になってしまい、遠距離恋愛中の彼女と別れてしまうこともあるのです。
彼が身近な人を好きになりそうな前触れとしてわかりやすいのは、あなたからの連絡に返事が遅れがちになることです。
すぐに返事ができないのは、他の女性と会っているからというだけが理由ではありません。
寂しさを埋めるために軽い気持ちで他の女性と遊んだとしても、あなたと別れるなんて考えてもいないのなら、絶対にバレないようにしなければいけないので、完璧な言い訳を考えます。
それが返事の遅れにつながるのです。
そして彼女に嘘をついているやましさから、なかなか返事できないのも理由として考えられます。
そういう兆候が見られたら、早めに釘をさしたほうが良いですね。
会えない寂しさ
好きな人に会いたいのに会えない寂しさは、男女ともに同じ気持ちになるはずです。
ただ、女性は「寂しい」とか「会いたい」など言葉にして伝える傾向があるのに対して、男性はなかなか言葉にしません。
言葉にしてくれないから、「彼は寂しくないのかも・・。」と思ってしまうかも知れませんが、本心ではあなた以上に会いたい気持ちを募らせているのかも知れません。
素直に「寂しい」と言ってしまえば、お互いの感情が溢れ出してしまうでしょう。
それでも簡単に会いに行けないのなら、その感情の行き場がなくなって虚しさが残るので、さらに苦しくなるかも知れないのです。
正直に心の中にある寂しさを言葉にして伝えられないのは、寂しさに耐えている彼女を苦しめないための思いやりなのでしょう。
ですが、本心を言葉にしてくれた方が女性は嬉しいと思うのですが、そこが理解し合えない難しさなのです。
彼が心の中に閉じ込めている感情を全てぶちまけたら、その気持ちを受け止めることができないと、ツラくなるだけですよね。
大切さに気付く
近くにいると気が付かないけど、離れてみて大切さに気が付くのは、女性よりも男性に強く表れる傾向があります。
いつもそばにいるのが当たり前になっていると、離れた時に存在感の大きさに改めて気が付くのでしょう。
女性は男性よりも恋愛すると彼のことで頭がいっぱいになって「恋愛100%」になりやすいので、離れた時に彼の大切さに気が付くわけではないのでしょう。
思うように会えなくなってから、彼が急にやさしくなったりするのは、そういう理由からです。
気持ちが冷める
会えない日が続くようになると、愛情が冷めてしまうのは女性の方が多いようです。
近くにいる人を好きになって愛情が冷めてしまうケースもあるでしょうが、それよりも自分にできることがなくなる無力感から愛情が冷めてしまうのです。
彼氏に尽くしてあげたい女性ほど、会えなくなると冷める可能性が高くなります。
彼が喜ぶ顔を見たくてしてきたことができなくなるのは、一気に抜け殻みたいになってしまうのでしょう。
愛情を伝える手段として、恋人の世話を焼いて、尽くしたいと思う気持ちが強いと、遠距離恋愛は厳しいでしょう。
彼のことを好きだから尽くしていたというよりも、自己満足のために尽くしていたのかも知れませんね。
気持ちのズレを生まない方法
遠距離恋愛をしている恋人同士にとって、長距離移動が制限される今の世の中はとてもつらいと思います。
だからこそ、会えない間にお互いの気持ちにズレが出ないように気をつけなくてはいけません。
先ず何よりも相手のことを気遣うことが大切です。
自分本位で気持ちをぶつけるのではなく、「あなたはどお?」と気持ちを伝えやすい空気を作りましょう。
そして、いつか遠距離恋愛が終わってそばに居られるようになった時のことを考えるのもポイントです。
2人でしたいこと、2人で行きたいところなど、会えない時だからこそ前向きな計画を立てましょう。
会えない不満にエネルギーを使うのではなく、前向きに未来を考えることで2人の気持ちを寄り添わせてくださいね。
「会いたい」貯金のすすめ
会いたいのに会えない不安から度々ケンカになってしまった経験を踏まえて、何か前向きになるための具体的な対策を考えてみましょう。
私が遠距離恋愛をしていた時は、「会いたい」と思った時や電話で話している時に「会いたいよ」と口に出した回数だけ貯金箱に小銭を入れていました。
遠距離恋愛はデートするだけでも交通費がかかるので、小銭を貯めてもあっという間に交通費に消えてしまいますが、小銭の重さの分だけ、会いたい気持ちを乗り越えたのだから・・と思えば、少しだけ強くなれるような気がしました。
大金を貯めることはできませんが、ちょっとした励みになりましたよ。
まとめ
お互いの心の中を見透かすことができれば、気持ちのすれ違いによるケンカも少なくなるのでしょうね。
ですが、全てお見通しの関係でも、ずっと続くわけでもありません。
遠距離恋愛でも、いつでも会える恋人同士でも、同棲しているカップルでも、相手の心が見えなくなって不安が大きくなっても、自分の不安だけをぶつけてしまえばケンカになると思います。
自分が不安になった時には、相手も同じような不安を抱えていると思って接すると、やさしくなれるのではないでしょうか。