シングルマザーは恋愛をしても問題はないし、再婚を前提にした同棲だってタブーではありません。
ただ、シングルマザーには守らなければいけない子供がいます。
子供のことを考えない恋愛じゃなければ、誰に遠慮することもないはずです。
ですが彼氏と同棲するとなると、やはり簡単に考えない方が良いと思います。
それはどういうことなのか、経験者たちの声からまとめてみました。
シングルマザーは恋愛すると早い段階で同棲しやすい理由や、それが招くメリット・デメリットなど。
シングルマザーが流れでダラダラっと同棲するのは悲しい結果になりやすいので、同棲する前に考えておくべきことをまとめてみました。
母子手当(児童扶養手当のこと)
シングルマザーだって恋愛するのはもちろん自由ですが、同棲する場合は少し事情が変わってきます。
まずはシングルマザーの家庭では、児童扶養手当という公的支援を受けているケースが多いはずです。
児童扶養手当の支給が受けられる資格は一人親家庭や両親がいない子供、または親が病気や怪我で働けなくなってしまった場合などに限られます。
母子家庭のシングルマザーが児童扶養手当を受ける場合は、収入が一定の額を超えていないことと、婚姻関係がない場合です。
同棲なら婚姻関係じゃないでしょ?
戸籍上はそうかも知れません。
ですが同じ家で生活している場合は事実婚とみられる可能性が高いのですよね。
事実婚は法律上では夫婦じゃないとしても、財産分与など法的に認められる部分もあります。
例え戸籍上は夫婦じゃなくても、事実上は夫婦と同じように生活しているのであれば、夫婦とみられるわけです。
もしも児童扶養手当を受給している間に同棲していても、すぐに受給資格が消滅するわけじゃないとしても、現在の生活状況を報告すれば支給停止になる可能性が濃厚です。
ただの彼氏で結婚を前提にしているわけじゃないとか、同棲している彼氏は収入が少なくて金銭的な支援は一切受けていないとか、支給停止になるのは納得できないケースもあるでしょう。
ですが役所はそのような個別の事情を柔軟に聞き入れてくれる可能性は限りなく低いのです。
その点を考えて、彼氏と同棲を始める前に経済的な問題をクリアしておく必要があると思います。
保育園の保育料にこと
シングルマザーは子供との生活を支えるために仕事をしなければいけないと思いますから、小学校に入るまでは保育園に預けている人がほとんどだと思います。
民間の託児所とは違い、公立の保育園の保育料は所得から算出されます。
全額無料になるなんて話も出ていますが、国の言うことなので信用できません(笑)
それに一度無料になってまた有料になるなんてことも考えられます。
シングルマザーの収入が必ずしも低いわけじゃないですが、母子手当を全額支給できるくらいの収入しかないと、保育料はとても安いのです。
給食費とか、実質の必要経費くらいしか払わないくらいの保育料で預かってもらえるのですから、シングルマザーはとても助かるはずです。
しかし同棲をスタートして児童扶養手当が支給停止されたりすると、保育料も二人親世帯と同じように計算される可能性があります。
これもすぐにそうなるわけじゃないのですが、いつ通知が来るのかビクビクしながら子供を預けるのは気が休まりませんね。
隠し通すなんて考えないこと
彼氏と同棲するとシングルマザーには色々と困ることが出てくるので、住民票は移さずにこっそりと同棲しているケースは少なくありません。
住民票を移さずにこっそり同棲している人も、いつバレるのかわかりません、
近所からの通報、知り合いからの通報、元夫からの通報でバレることが多いようです。
役所の人もそんなに暇じゃないので、膨大な数の母子家庭を戸別訪問して調査するなんてことは滅多にしません。
どこから通報が入り、それから調査するのです。
ホントに同棲していても経済的な援助は一円もないことを証明できる手段がないのなら、堂々としていても良いのですが、見えないことを証明するのは難しいでしょう。
そもそも児童扶養手当は国民の税金が財源になっているのですから、「不正行為かもしれない・・」とビクビクしながら受給するのはやめましょう。
子供のためのお金なので、できるだけ受給したい気持ちはわかりますが、どうしても同棲したいのなら、児童扶養手当をはじめとする行政の支援は受けられなくなる覚悟を持ちましょう。
同棲する部屋について
シングルマザーが同棲する場合は、母子家庭をしている部屋に彼氏が入るパターンが多いようです。
子供も慣れた環境の方が安心だからでしょう。
ですが、このパターンには落とし穴があります。
もしも彼氏が子供に対して愛情を持ってくれなかったり、子供の存在を邪魔にするような人だとわかってしまった場合です。
子供を大切にしてくれない彼氏との同棲を解消したくても、彼氏が居座り続けてしまうことがあります。
自分が出て行けば問題解決できれば良いのですが、自分の名義で契約していて、保証人も自分の親などに頼んでいる場合は、簡単に出て行けばそれで終了というわけにはいかないのです。
子供にとってどのカタチが最善なのかじっくり考える必要はありますが、もしも同棲解消したいと思った時に、すぐに行動に移せるパターンを考えておきましょう。
彼氏が同棲する部屋を準備してくれて、そこに引っ越した場合でも、もしもの時に子供と自分が身を寄せられる場所だけは確保しておいてください。
まとめ
シングルマザーが同棲を考える前には、色々とクリアしなければいけない問題が山ほどあります。
独身の男女のように、勢いで同棲するなんてことは危ないです。
慎重に考えて、子供の幸せを守ってください。