恋人同士が上手くいく秘訣は、隠し事しない関係性だと思う人もいますけど、ほんとに隠し事が何ひとつないなんてあり得るでしょうか。
きっと誰にだって一つや二つの隠し事はあるはずです。
隠していることはやさしさでもありますしね。
別に言わなくて済むことをわざわざ打ち明ける必要もありません。
ところが、恋人同士は隠し事がない関係が理想だと思っている人もいます。
恋人には何もかも、心の内にあるものを見せるのが愛情の証だと思ってしまうのです。
そういう人にとって、隠し事をされるのはすごく裏切られた気持ちになります。
相手に隠すことも罪悪感を持つのでしょうね。
とはいえ、恋人以外との人間関係もあるので、隠さなければいけないことだってあるはずです。
では、どんなことを隠すと問題になるのでしょうか。
そして、どんなことは話さない方が上手くいくのでしょうか。
恋人同士でも隠しておきたいことと、打ち明けるべきことをチェックしてみましょう。
隠してはいけないこと
恋人同士は夫婦ではないので、プライベートな時間をそれぞれ自由に楽しむこともできますし、お金のことや仕事のことなど、恋人にも話さないのは別に問題になりません。
例えば彼氏や彼女がどんな仕事をしているのか、知らないまま付き合っている人たちもいます。
どこに住んでいるのか、どんな仕事をしているのか、家族構成はどうなっているのか。
このようなことは確かに気になるものです。
恋人がどこで誰と暮らしているのか、まったく知らないまま付き合うなんて考えられません。
隠し事があると、なんとなくミステリアスで、それが魅力になることもありますが、「これは隠しちゃダメ」なことはどんなことがあるのかまとめてみます。
家族のこと
家族のことは親しくなれば自然に会話の中に出てくることが多いので、意識して話さないようにしなければ隠すことは難しいと思います。
「何人兄弟なの?」
「実家には時々帰るの?」
このような質問は、普通の会話の中に自然に出てくるものでしょう。
その質問に対して、答えを濁して返さないと相手は何か言えないことがあるのかも知れない・・と不安を感じます。
恋人同士になったから結婚するわけじゃないとしても、付き合いが長くなれば少しは将来のことを考えることもあるはず。
なのに家族のことを話したがらないと、よほど隠したいことがあると思われてしまい、それが二人を引き離す原因になるかも知れません。
家族のことをひた隠しにしなければいけない理由とは?と相手に余計な心配をかけることは、できれば避けたいと思うはずです。
両親が不仲で離婚したとか、家庭内に問題があって家を出たとか、家族の中に介護が必要な人がいるとか、あまり言いたくないことがあれば、話したくないと思うのも無理はありません。
できれば隠しておきたいと考えてしまう気持ちも理解できます。
ですが、ずっと隠し通して付き合い続けるのはお互いに苦しいと思います。
もしも結婚したいと考えるようになっても、家族のことで隠し事があるから結婚を諦めるのでしょうか?
早い段階できちんと話しておけば、大きな問題にもならなかったこともあるはずです。
たとえば、私の友人のケースですが、付き合っている彼の弟が生まれた時から身体が不自由だったことを聞かされていませんでした。
付き合って1年くらいして、彼の家に初めて訪問した時に知ったそうです。
彼は長男で、もしも結婚するとなれば、体の不自由な弟の面倒を一生見る覚悟をしていると聞かされます。
私の友人はとても動揺して、結果的に別れることになりました。
彼女は、なぜ1年も隠していたのか・・という不信感が大きくなってしまったからです。
彼の立場になれば、話しにくいことでしょうし、結婚を考える段階で話せばいいと思ったのでしょう。
ですが、彼女としては1年間ずっと試されていたような気持ちになってしまったようです。
打ち明けるタイミングがとても難しい問題ですが、早く話した方がお互いに傷つかなかったと思います。
結婚すれば恋人の家族は自分の家族になるわけです。
将来は家族になる可能性のある人たちのことを知りたいと思うのは当たり前のことです。
隠したいことこそ、恋人には話しておくべきではないでしょうか。
カラダのこと
カラダのこととは、身体の中にあるコンプレックスのことではなく、病気や怪我などの後遺症など、今後の生活に支障が出るかも知れないことです。
見た目には全くわからなくても、じつは治療が必要な病気は沢山あります。
怪我の後遺症も日常生活には問題なくても、長く一緒に過ごすうちにわかることもあります。
このような身体のことをマイナスに考えてしまい、恋人に隠したくなる気持ちも察することはできますよね。
ですが、一番近くにいる人に隠し通すのは難しいのではないでしょうか。
隠すことで治療やリハビリの妨げになるのも困ります。
それに病気や怪我のことを隠されるのは寂しい気持ちになると思います。
逆の立場になって考えてみれば、寂しい気持ちになることは想像できるのではないでしょうか。
これは私自身のことです。
私は10年以上前からバセドウ病という持病と付き合って生きています。
今の夫と知り合った時にはすでに発症して、薬の治療をしながら日常生活を続けていました。
安定していればとくに困ったこともないのですが、少し悪化するとメンタルが乱れがちです。
付き合う段階でそういう病気だということを伝えておいたことで、無駄なケンカなども防げたと思っています。
そして、夫は10代の時にバイク事故で大けがをしています。
幸いにも後遺症などはありませんが、背骨の骨折をしたので、腰痛などには細心の注意をしながら生活しています。
結婚前からお互いの身体の問題点を話しておいたことで、余計な心配もせずに済んだと思うので、早く話した方がお互いのためだと思います。
お金のこと
お金のこととは、貯金がいくらあるとか、そういうことではありません。
住宅ローン、自動車ローン、進学ローンなど、長期にわたって返済しなければいけない借金があるのに、それを隠しているのは誠実とは言えません。
他にも、税金などの滞納やカードローンなどの借金など、返済しなければいけないお金のことを恋人に内緒にしたままでいると、知られた時に破局に追い込まれる可能性が高いでしょう。
付き合い始める前の借金でも、今の返済していて、これからも返済を続けなければいけないのに隠しておくと、もしも同棲したり結婚した場合に恋人にお金の苦労をかけさせることになります。
関連記事:結婚前に夫が作った借金のことを知らなかったらどうなる?
無計画にお金を使う人だとわかっていたら、結婚しなかったのに・・と騙されたような気持ちになってしまう人もいるのです。
借金を恋人に隠すのなら、絶対にバレないようにして、相手に迷惑をかけずに完済することが条件ではないでしょうか。
バツイチの人と付き合うと、借金はなくても離れて暮らす子供たちに養育費を払い続けることもあります。
短い期間では終わらない支払いのはずなので、そういうことも聞かされていないと後から驚くことになります。
お金のことは、どんなに親しくなってもトラブルの原因になるので、隠さないことが相手へのマナーだと思います。
話す必要のないこと
隠し事は少ない方が良いですが、話したくないことは誰にでもあります。
それでも話すべきことは伝えて欲しいのですが、隠してもダメとは言えないこともあると思います。
話さない方がお互いのためになることだって、少なからずあります。
馬鹿正直に何もかも打ち明けて後悔しないように気を付けましょう。
過去のこと
過去の恋愛のことは、相手から聞かれてもハッキリ答えない方が賢明です。
もしも恋人が過去の恋愛を自慢するようにあなたに話したとしても、それに対抗して過去のことを話すのはやめましょう。
そんな話をしても、誰も幸せになりません。
それに、終わった恋愛の話を聞きたがるのは、過去のことも嫉妬するタイプです。
今の恋人が嫉妬してもどうしようもないことなのに、あなたの過去も全て自分のものにしようとするのは、独占欲が強すぎます。
話てしまえばその後もヤキモチ妬いてめんどうなことになりますから、適当にごまかすのが最善策だと思います。
友達のこと
友達のことを詳しく話した方が、友達と出かける時などに安心させてあげられます。
だから隠す必要がないのなら、友達のこともどんどん話してあげましょう。
ですが、友達の中には恋人が嫌うタイプもいるでしょう。
話したことで「その人とは会って欲しくない」とかネチネチ文句言われる可能性があります。
恋人になっても、全てを共有しないで、お互いの世界を持っていたいのなら、友達一人一人のことをわざわざ話す必要はないと思います。
友達という一括りでもダメなことではないでしょう。
もしも友達のことで細かく色々聞き出そうとする恋人なら、それ以外のことも全て把握しようとする束縛の強いタイプだと思います。
友達の悪口を聞かされて恋人を嫌いになる可能性もありますね。
仕事のこと
仕事のことは詳しく恋人に話したくない人もいれば、相談したり愚痴を聞いてもらうために話したい人もいます。
前者であれば、あえて話すことはありません。
仕事とプライベートをきちんと分けられから話さないのであって、隠し事しているわけじゃないからです。
仕事によっては守秘義務があるし、結婚していても家庭内に仕事の話を持ち込まない夫婦もいます。
ただ、仕事のことを詳しく話さないことで、デートの予定が立てにくいなどの問題は生じると思います。
話すことで安心させてあげられるのなら、あえて隠すことはないでしょう。
まとめ
恋人に話さなくてもタブーにならないかどうか、その線引きは人によって感覚が違います。
それも価値観の違いになると思いますが、隠しておくことで後々になって恋人に迷惑をかけるかも知れないことは、早めに話すのが思いやりとマナーではないでしょうか。