肉親や親しい人が亡くなった後は、夢の中で会えたらいいのに・・と思うことがあります。
しかし、そう願っている時には夢の中で会うことはあまりないようです。
夢に出てきてくれたら、どんなに嬉しいかと想像することもあるのではないでしょうか。
ですが、実際に死んでしまった人の夢を見ると、少し不思議な気持ちになります。
もしかしたら、何か伝えたいことがあるのに、伝えられないままこの世から去ってしまったのではないか・・・とか思ったりしてしまいます。
目覚めてからも、何か意味があるのか気になるかも知れませんね。
亡くなった人の夢には、どのような意味やあるのか解説します。
亡くなった親の夢
亡くなった親が夢に出てくるのは、死んでしまった親に対するあなたの様々な感情が見せている夢です。
親に対する気持ちはそれぞれ違うので、その場面や親に対する感情などによって夢の意味があると考てチェックしてみましょう。
親に叱られる夢
夢の中で親に叱られているのは、あなたが自分の行いに後ろめたさを感じているからです。
あなたに対して直接厳しいことを言ってくれる人が周りにいないのではないでしょうか。
他人は人に嫌われたり、疎ましく思われてまで厳しい意見を言いたがらないものです。
親だからこそ、厳しく叱ってくれたという記憶があるのではないでしょうか。
すでに他界してしまった親から叱られる夢は、自分の行いを誰も咎めてくれないので、無意識に親の存在を探しているのではないでしょうか。
自分で気が付いているのなら、後ろめたい気持ちになるようなことはやめた方がいいですね。
また、親を若くして亡くしている人は、親に叱られるという経験も少ないので、願望が少なからずあるのでしょう。
親と接する時間が短かったことが、何かしらあなたの心の成長に影響を与えているのだとすれば、繰り返し親から叱られる夢を見ることも考えられます。
親孝行する夢
夢の中で親孝行しているのは、亡くなってしまった親にもっとしてあげたいことがあったのに・・という後悔の念が残っているからです。
思い残すことがないほど、たっぷり親孝行したという人はほとんどいません。
どれほど親孝行しても、まだ何かできたのではないかと後悔するものです。
親孝行する夢は、そういう気持ちの反映です。
親を亡くした後には、夢に見なくても、ほとんどの人が同じような後悔の気持ちを抱いています。
やり残したことはないほど親孝行できたと言える人は、滅多にいないのです。
笑顔の親の夢
死んでしまった親が夢の中で笑顔だったのなら、あなたは自分自身の力で生きていく自信を持ち始めたのだと思います。
いつまでも親に心配をかけてはいけないという気持ちが湧いてきたのではないでしょうか。
「笑顔で見守ってくれている」という安心感が見せた夢だと考えられます。
夢の中で笑顔は、あなたの笑顔の反映だと思って、そのまま力強く進んで行けると思います。
悲しそうな顔の親の夢
死んでしまった親が夢に出てきて、とても悲しそうな顔をしているなんて、気になって仕方ないですよね。
あなたは何か心に引っかかっていることはありませんか?
例えば、生前の親との約束を破っているとか。
そういうことに思い当たる節がないのなら、あなたは自分へのプレッシャーが厳しいからではないでしょうか。
あなたは親を悲しませないために、真面目に努力できるタイプの人だと思います。
ただ、あまり一人で抱え込み過ぎたり、自分のキャパを超えても無理してしまうのなら、自分を苦しめない方法を考えてください。
もしも親が生きていて、今のあなたを見て悲しい顔になるほど心配をかけないようにしなければ、自分が押しつぶされてしまいますよ。
亡くなった兄弟姉妹の夢
兄弟姉妹を早く亡くすのは、親の悲しみにも直面するので、とてもつらい経験です。
死んでしまった兄弟姉妹の夢を見るのは、幼いころを懐かしむ気持ちの反映です。
仲良く遊んだり、ケンカしたりしながら、一緒に成長してきた兄弟姉妹の夢は、自分の今までの人生を振り返る余裕が生まれた時によく見る傾向があります。
実際にケンカした時の記憶がよみがえってきたり、兄弟姉妹と過ごした思い出は消えることはないので、夢になるのは自然なことです。
ですが、一緒に過ごした時間を懐かしむことができない悲しさが、思い出すことを無意識に抑えているのではないでしょうか。
亡くなった兄弟姉妹の夢を見た時は、家族の思い出に浸ってみるのもいいと思います。
悲しい気持ちになるのが嫌で、あえて思い出さないようにしていても、夢の中で悲しい気持ちになってしまうのなら、同じではないでしょうか。
亡くなった祖父母の夢
祖父母との別れは、人生ではじめて肉親を見送る経験として強烈に脳裏にやきついている人が多いようです。
もしも同じ屋根の下で暮らしてきて、とても可愛がってくれた祖父母が亡くなったのなら、すごく悲しいことです。
親から受ける愛情と祖父母から受ける愛情は、また別なのかも知れません。
親が厳しくても、おじいちゃんやおばあちゃんがやさしく接してくれることで、バランスが保たれたと感じる人もいますよね。
だからこそ、亡くなった時の衝撃は大きいと思います。
その悲しみの記憶は、時間が経っても脳裏に残っているので、夢として出てきるのでしょう。
また、祖父母とはほとんど面識がないのに、亡くなってから夢に見るのは、祖父母という存在への愛着です。
核家族化がすすみ、祖父母と暮らした経験のない人が増えています。
一方では、少子化がすすみ、孫を溺愛する祖父母が増えています。
祖父母に可愛がられた記憶がないと、憧れに似た感情を持つのです。
亡くなった祖父母の夢を見た時は、お墓参りをするなど、祖父母を思い出す時間を作ると良いですよ。
亡くなった友人の夢
友達が死んでしまって間もない時に見る夢は、現実を受け入れられないからです。
肉親を失うのも悲しいことですが、同じ世代の友人が死んでしまうというのは、現実とは思えないほどの衝撃を受けると思います。
親しい間柄であれば、しばらくは立ち直れないほどのショックを受けるはずです。
何度も亡くなった友人の夢を見るのは、現実を受け入れるための準備だと考えて乗り越えるしかありません。
しばらく時間が経過してから見る夢は、友人の死をあなたの心が受け入れたからです。
亡くなった友達のことを思い出す機会として、夢を振り返ってみると喜んでくれるのではないでしょうか。
亡くなった人が生き返る夢
死んでしまった人が生き返るなんてことは、現実にはもちろんありません。
だからこそ、夢として故人を生き返らせたのでしょう。
あなたの望みが夢になったと考えられます。
そしてもう一つ、あなたがすっかり諦めてしまったことや、終わったと思って忘れていたことが再び復活する可能性があります。
亡くなった人との約束や、一緒にしたかったことなど、忘れていたことがあるのなら、もう一度始めてみるきっかけにしてみるといいですね。
大切な人を失うと、その悲しみを乗り越えるために、その人との約束なども含めて、記憶の片隅に追いやってしまおうとすることがあります。
そうしなければ、現実世界を生きていけないほどショックを受けた場合にはよくあることです。
もしもそうして悲しみを乗り越えたのなら、生き返える夢によって、思い出と向き合える時期になったのではないでしょうか。
歴史上の人物の夢を見る
歴史上に名を残している人物は、この世にはすでに存在していません。
亡くなってもなお、現代の人たちに大きな影響を与えているからこそ、歴史に名を残しているのですよね。
もしも夢の中であなたが歴史上の人物を会ったのには、いくつかの意味があります。
時代への憧れ
あなたが夢の中で出会った歴史上の人物が生きていた時代には、あなたが今の世の中では感じられないものがあるような気がして惹かれていると考えられます。
戦国武将、戦国を生きた姫君、江戸時代の人たち、幕末から明治の激動の時代など、映画やドラマ、小説などでも多く描かれます。
あなたが今の時代に足らないものや、今の時代への不満などが反映したのでしょう。
生き方に影響を受けている
歴史上の人物が夢に出てくるのは、少なからずその人に影響を受けていると考えられます。
まったく興味を持っていない人が夢に表れることはまずないので、何か記憶に残ることがあるのではないでしょうか。
今まであまり興味を持っていなかったのなら、この機会のその人物のことを調べてみるのもイイのではないでしょうか。
死んだ人と会話する夢
相手が誰であろうと、死んだ人と会話する夢は、自分の伝えたいことが伝えられないことへのもどかしさが隠れています。
生きている人になら、伝えたいことを伝えられます。
ですが、死んでしまった人には伝えることはできません。
死んだ人との会話は、自分が上手くコミュニケーションできないことへの苛立ちの表れと考えられます。
上手く話そうとか、楽しませようとか、嫌われないようにしようなどと、あまり色々考えずに自然体で接してみるといいのかも知れませんね。
まとめ
命には限りがあるので、自分自身もいつかはこの世から消えます。
それでも夢に見るのは、その人が生きてきた証として人の記憶に残るからです。
亡くなった人の夢は、その人を思い出すことになるので、きっと喜んでくれるのではないでしょうか。