自分に対する否定的な意見は、成長の糧になるからきちんと聞いた方が良いと思います。
これ、たしかにそうなんですけどね。
でも、否定的な言葉をまともに受け止めていると、苦しくなってしまいませんか?

夜になると思いだして
眠れなくなる

わかる。
眠ろうとすると頭の中に浮かんで
グルグル回り出す
忘れようとしても、いつまでも頭の中に残ってしまい、苦しいのですよね。
なぜ否定されたことをいつまでも忘れられないのでしょう。
それどころか、周囲の否定的な意見を全て聞き入れて、自分を見失ってしまう人もいます。
なぜ人は否定されたことをいつまでも忘れられないのか、考えてみましょう。
否定的な意見はありがたい
否定的な意見をいつまでも忘れられない人は、親や学校の先生などから「あなたのために言っているんだから」と言われてきませんでしたか?
この「あなたのため」という言葉を使う人の大半は、ほとんどその人のことを考えていません。
親は子供のためを思って厳しく注意することもあるのですが、親だって人間ですから全てが完璧で間違いのない人間ではありません。
それでもなお、世の中には「厳しい意見こそありがたい」と思い込ませるような風潮があります。
例えば企業へのクレームは、開発や改善のヒントになるからクレームこそ宝だという考え方です。
それも間違いではないし、厳しい意見や批判的な意見をシャットアウトすることが正解ではありません。
ですが、批判したいだけの人も存在することを理解しておかないと、自分を苦しめ続けるだけなのです。
否定を消せない2つの原因
否定的な言葉がいつまでも忘れられない原因は、主に2つあります。
対策も含めて一緒に考えてみましょう。
すべて真面目に聞くべき
どんなに厳しく否定的な意見でも、それらはすべて自分のために言ってくれるのだから、一語一句聞き逃さないようにしなければいけない。
このように真面目に思い込みやすいのは、幼少期からの「あなたのために言っている」が影響しているのだと思います。
しかし、ほんとうに「あなたのため」であれば批判だけではなく、改善策を考えて一緒に乗り越えようとしてくれるはずではないでしょうか。
批判を言いっぱなしで終わる人のほとんどは、気まぐれに人を批判してストレス解消していると思って、真面目に聞かないようにしてみると気がラクになります。
自分が悪いからだと思い込む
批判や否定が頭から消えないのは、自分が悪いから批判されるのだと思い込んでいるのも一つの原因です。
そういう素直で真摯な考え方をする人は、ストレス発散のはけ口の対象にされやすいのです。
真面目の受け止めて、悩んだり落ち込んでも、批判した人は手を差し伸べるわけでもないのです。
人に指摘されて、ほんとに自分が間違っていると思えることならば聞くことも必要でしょう。
しかし心の底から理解して、納得して聞ける批判や指摘じゃないのであれば、一つの参考意見として聞いておくだけで良いのです。
100%同じ考え方の人なんていませんから、意見が違うのは当たり前です。
自分とは違う意見を「悪」と決めつけて否定したり批判する人の言葉を、鵜呑みにする必要はありません。
「そういう考え方もあるんですね」と聞き流しましょう。
まとめ
誰かの意見に全て合わせて生きる必要はないのですから「否定されるのは自分が間違っているからだ」と思い込むのをやめるだけで気がラクになるはずです。
また「あなたのために言っている」というのも、真に受けないようにしましょう。
人の意見を全て聞き入れていたらキリがありません。
自分が正しいと思っていることなら、自信を持っていいのではないでしょうか。