人間関係の悩みは、幼い子供にもあります。
友達とのケンカとか、学校での友人関係なども悩みのタネではないでしょうか。
人間関係の悩みだけは、大人になってもなくならないと思います。
社会人になればなおさら悩みは増える一方でしょう。
たとえば、ほんとは嫌いな人だから、できることならあまり接したくないし、距離をとりたいのに、なぜか近くにくる・・。
イヤな人なのに、付き合わなくてはいけないことって大人になるとありますよね。
しかし、ほんとにそうなのか考えてみましょう。
必要最低限の接し方でやり過ごすことができないのはなぜなのか、自分に原因があるかも知れません。
嫌いな人とは
あなたにとって嫌いな人とは、どんな人でしょうか。
嫌いな理由は色々あると思いますが、基本的には「自分を傷つける人間」のことは嫌いになると思います。
自分を傷つけるような人間のことを好きになるなんて、まずありませんから。
しかし、世の中には傷つけられても人を遠ざけてはいけないと考えてしまい、自分を苦しめ続ける人もいるのです。
なぜ嫌いなのに遠ざけられないのか、その理由は2つあると考えられます。
大人だから仕方ない
嫌いな人を遠ざけられないのは、どこかで
大人なんだから
嫌いな人でも
上手く付き合わないと
こんなふうに思っているのではないでしょうか。
よく言いますよね、「大人なんだから、ガマンも必要だ」とか「そこは大人なんだから」とか。
たしかに社会に出れば、嫌いでも顔を合わさなければいけない人間関係もあります。
学校の中でも職場でも同じです。
しかし、ほんとにガマンしなければいけないのでしょうか。
上手く付き合うことが大人として必要だと思い込むのは、自分自身を痛めつけます。
自分を傷つけるような相手まで、無理して付き合う必要はないのです。
無視するとか、言葉を交わさないようにするというのは無理だとしても、挨拶と必要最低限の報告以外は会話をしないようにして、相手との距離を徐々に広げるようにしてもイイのです。
話合えばわかる
「この人、ちょっと苦手だな」とか「どうしてこの人とは分かり合えないのだろう」と思う相手でも、心のどこかで、
本音で話し合えば
きっとわかり合える
そんなふうに考えてしまう人は、嫌いな人をいつまでも遠ざけられずに自分が苦しむ結果を招くことがあるのではないでしょうか。
じつは私自身もそうです。
説得や話し合いが大切だと思ってきました。
もちろんそれで解決して、わかり合えて、良い人間関係に結び付くこともありますが、世の中にはそれが通用しない人が存在します。
それは、敵意帰属バイアスに陥る人です。
敵意帰属バイアスとは、自分に対する言葉や態度を「敵意」だと考えてしまうことです。
ありがちなのが、アドバイスをしたら「否定されている」と思い込み、その人を攻撃して自分を守ろうとする人です。
すべてが妄想としての敵意とは限らないのですが、人の善意や親切、親しみのある言葉も敵意として捉えるので、とても話し合いでわかり合える相手ではありません。
そういう敵意帰属バイアスに陥る人との話し合いは早々にやめて、距離を保たなければ攻撃を受けてしまうのです。
対応を変えるのはムダなのか
「大人だからガマンしないと」とか「話合えばわかるはず」と考えるのは、できるだけ人との関係でトラブルを作りたくないというベースがあるからでしょう。
誰しも人間関係のもめごとは避けたいですが、不運なことに職場などで接する相手が「嫌いな人」だと逃げることもできないし、距離を作ることも簡単ではありません。
じゃあどうすれば・・と考えて、職場の人間関係のトラブルを改善する方法などを調べたり、そういう書籍を読んで勉強してみるのも良いと思います。
ただ、そこで勘違いしやすいのは、そういう対処法に即効性を求めてしまうことです。
書いてあることを実践しても、期待した結果にならなかったとガッカリして、すぐに諦めてしまうのではなく、数か月単位で繰り返し試してみることが大切です。
例えば、人に嫌味を言ってその反応を見て面白がるような上司に対してです。
嫌味を言われても表情を一切変えずにノーリアクションで対応すると、その上司は「あれ?どうした?」と思いますが、しばらく反応するまで繰り返し嫌味を言うはずでしょう。
しかし、繰り返しても無反応が続けば「こいつをからかっても反応なくて退屈だな」と感じて勝手に離れていきます。
人間関係の対処術は、一度試したくらいで効果が得られるわけではないというのを頭に入れて、しばらく粘り強く続けるようにしましょう。
まとめ
嫌いな人を遠ざけられないのは、誰とでもうまく付き合わなければいけないと思うタイプが多いようです。
そういう人は、都合よく使われたり、ストレスのはけ口にされやすいので注意しなければいけませんね。
自分を傷つける人とまで、ガマンして付き合う必要はない!と考えるようにして、自分の心を大切にしましょう。