学校、バイト先、職場などでは、年下の後輩や部下からとても尊敬される人もいれば、なぜか甘く見られてしまい、ナメられがちな人もいますね・・。
なぜ年下から尊敬されたり、頼りにされて慕われる存在になれないのか、悩んでしまうという方は、その原因について考えたことはあるでしょうか。
尊敬される人とされない人の違いとは何なのか、考えてみましょう。
年下から尊敬されない3つの理由
年下から尊敬されない、甘く見られる、ナメられてしまう。
そこには大きく3つの理由があると考えられます。
その3つの理由を見ていきましょう。
世話好き
年下の面倒をよく見ていて、困っている時にはサッと手助けする世話焼きな先輩や上司は、部下や後輩から甘く見られやすい傾向があります。
嫌われることはありませんが、尊敬されることもほとんどないでしょう。
人は立場の上下に関係なく、「してもらうこと」に慣れてしまう生き物です。
世話を焼いてくれる存在が近くにいると、すごく助かるので最初は感謝するでしょう。
しかしそれが日常になれば、感謝の念は次第に薄れてしまい、当たり前になります。
そうなれば、上司であろうと先輩であろうと、「面倒なことをしてくれる便利な人」として認識してしまうのです。
けっして悪気があるわけではなく、人間だれしもそういう面はあります。
善意でしたことなのに残念ですよね。
しかも困っている年下を助け続けていると、その後輩や部下は成長する機会を奪われてしまいます。
後輩や部下を大切に考える人は、むやみやたらに手出しをせずに見守るのです。
そういう懐の深さは、自然に人に伝わるもので、尊敬される存在になるのでしょう。
叱るポイントがズレている
後輩や部下が間違ったことをした時に、正しく叱れているかどうか・・も尊敬されるポイントとして重要です。
今の世の中は「叱る」ことにとても神経を使います。
叱り方を間違えてしまえば、パワハラと捉えられてしまうかも知れません。
だからと言って、間違ったことを見て見ぬふりして放置してしまえば、さらに甘く見られてしまうでしょう。
尊敬されない理由は、叱れないこともそうですが、叱るポイントがズレているのも考えられます。
どういうことかというと、自分の価値観で叱ってしまうからです。
普通はそんなことしないわよ
そんなことも知らないの?
常識としておかしいわ
このような叱り方をしてしまうのは、年下といえそれまでの人生を否定されたような気持ちになってしまいます。
ある人には当たり前のこと、常識として身についていることでも、他の人もそうだと決めつけてしまうのは価値観の押し付けになってしまいます。
具体的に年下に対して注意すべき点を絞って伝えられないと、表面的には目上の人として接していても尊敬されることはないでしょう。
あの先輩、
何言ってるのかワケわかんない
だよな
何怒ってるのか
意味不明なんだよ
こんな陰口を言われてしまうかも知れません・・・。
叱るときには、失敗や間違いの原因だけ絞り、わかりやすい言葉でシンプルに伝えることが重要です。
下手のオブラートに包んだりすると遠回しになり、余計にわからなくなってしまいますから、伝えたいことをまとめる努力が必要なのではないでしょうか。
言い切る自信がない
声が大きい人は威圧感があるので、年下からはあまり好かれない傾向があります。
ハラスメントっぽく感じてしまうので、大きな声で後輩や部下に話しかけるのは、注意しないといけないのです。
しかし、逆に声が小さいのも甘く見られてしまう理由のひとつです。
声が小さいだけじゃなく、会話していても言葉が尻切れになると余計にナメられやすいようです。
声が小さい、言葉が尻切れになるのは、自信の無さのあらわれですよね。
自信のない様子は相手にも伝わりますから、上司や先輩として頼れる存在とは思われないのでしょう。
年下にナメられないためのポイント
後輩や部下に対して、どう接すればナメられないのか。
前述にあげた3つのポイントを考えて接するように心がけてみましょう。
と言われても
難しいなぁ・・
そう感じた方もいると思うので、もっとシンプルにポイントをまとめてみます。
まず後輩や部下が失敗した時に、ミスに対して執拗に叱らないことです。
人間は誰もが失敗しますから、それをネチネチと言うのは単なるストレスのはけ口にされていると受け止める人もいます。
失敗したことよりも、なぜ失敗したのか考える機会を与えことがポイントです。
「仕方ないよ、ミスは誰にでもあるから。ただ、同じ失敗を繰り返さないようにしないとね。なぜミスしたのか、その原因はしっかり自分で考えて欲しいな」
これでまた同じ失敗を繰り返したなら、そのときには「考える」ことをサボったわけなので、その点について厳しく叱らなければいけません。
失敗を叱るのではなく、失敗の原因を解消する努力を怠ったことを叱るのが年上としての役割なのでしょう。
そしてもうひとつは、後輩や部下のサポートは、自分に余裕があるときだけに限ることです。
自分を犠牲にしてまで世話を焼いてしまうと、後輩や部下の成長を妨げるだけではなく見返りを求めたくなります。
そういう態度は、後輩や部下から見ると「小さいな」と思われてしまう原因になるのです。
せっかく無理してでも後輩や部下のために頑張ったのに、理不尽な・・と思う気持ちが態度に出れば、好い関係は作れません。
自分を犠牲にしてまで世話を焼かないことが、ナメられないポイントではないでしょうか。
まとめ
年下から尊敬されないのは、何が原因なのか考えてみると、少し思い当たることがあったでしょうか。
後輩や部下のご機嫌をとって、無理に好かれようとする必要もないのでしょうが、甘く見られてナメられるのは良い気持ちではないですよね。
どう接したら良いのか、ヒントになれば嬉しいです。