なにごとも完璧じゃないと気が済まない人、いわゆる完璧主義者。
「自分のこと?」と思い当たる人がどのくらいいるでしょう。
完璧主義は悪いことではないし、完璧を求めるために努力することは素晴らしいですよね。
その生き方を続けていても、追い込まれることもなく、とくに疲れてしまうこともないのなら、別にそのままでも構わないのでしょう。
ですが、完璧主義が原因で疲れ切ってしまうことが度々あるのなら、そんな生き方を続けるのはツラいですよね。
でも、そういう性格なんだから
どうしようもないでしょ
完璧主義者とは
そういうものよね
それはそうなのでしょうが、完璧主義になる理由次第では、自分を追い詰めるような生き方を変えられる可能性があります。
まずはなぜ完璧主義なのか、その理由について考えてみましょう。
完璧主義になる3つの理由
完璧主義になる人には、おおむね3つの理由に当てはまると考えられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
理想が高い
目標を高く持つことで、自分を高める努力を惜しまない人は、自分にも人にも厳しいルールを科すことがあります。
他人に対しても厳しいので、自分も完璧にならなければいけないというプレッシャーを自身に与えがちなのです。
高い理想を持ち、完璧を求めようとする人は、その理想から遠ざかってしまうとショックを受けます。
こんなはずでは
なかったのに・・・
そうして自分を責めてしまうのは、高い理想とのギャップが生まれる度に自信を失ってしまい、どんどん追い詰めてしまうでしょう。
失敗したくない
慎重な人は、失敗が少ないですよね。
失敗しないための準備や予習もししっかりするでしょうし、リスクがありそうならチャレンジしないのも慎重なタイプです。
それは完璧を求めることと重なる部分があります。
失敗するのが怖いから、とても慎重になるのです。
それが悪いわけではないですが、慎重になり過ぎてしまえば、新しいことに挑戦することもできなくなってしまいますね。
人と比較する
人と比べても何も良いことはないのはわかっていても、完璧主義になりやすいと自分と他人を比較しては落ち込んだりします。
完璧主義の人は、自分よりも成功している人と比べたがる傾向があるため、落ち込むのでしょうね。
上手くいっている人と比べて「よし、自分も頑張ろう」と思うのではなく、自身のダメなところを探してしまうのでしょう。
完璧主義をやめるコツ
完璧主義が悪のように言っていますが、完璧を求めようとする気持ちがダメなのではありません。
上を目指す、高い理想を持つことはイイことです。
しかし、人間ですから失敗もありますし、どんなに努力してもいつでも100点満点とは限りません。
その度に自分を責めて、傷ついていたら、身の心もボロボロになってしまいますよね。
自分のためにも、もう少し柔軟に考えられるように切り替えることができれば、完璧主義から脱却することもできるはず。
そのためのコツは、最低ラインを緩めに作ることです。
何かひとつでもイイから家事をしよう
60点なら合格だ!
ミスしても終わらせることが大切
ハードルは倒してもOKなんだ!
こんなふうに、自分を追い詰めずに緩く最低合格ラインを設定する習慣をつけることで、徐々に完璧主義も緩くなると思います。
自分を甘やかすことに罪悪感を持つ人もいますが、自分自身のことを大切に考えるのは自然なことなので、何の遠慮も必要ないはずですよ。
まとめ
社会を生き抜くだけでも困難や苦労が山ほどあります。
ストレスを抱え、苦しみもがきながら必死で生きている人たちが多いのではないでしょうか。
この社会で生きているだけでも立派だと思って良いはずです。
自分を苦しめる方向にわざわざ進まないためにも、低めのハードル設定でいきましょう。