人に素直に甘えられる女性は、男女問わず可愛がられるので、羨ましく思うことがあります。
あんな風に甘え上手になれると、きっとモテるだろうし、彼氏からすごく愛されるのだろうな・・・。
そう思うのなら、自分も素直に甘え上手になればいいのですが、慣れていないことをすると上手くできません。
甘えるってどうすればいいの?
そんな疑問を持ってしまうほど、上手く甘えられない人もいますよね。
私が今まで何度もやってみて上手くいかなかった原因は、【甘える】=【わがまま】だと思っていたからだと気が付き始めました。
とても微妙な違いだと思うのですが、わがままと甘えることをしっかり分けられないと、失敗してしまいます。
今回は実体験も含めてわがままと甘えるのは違うという点をはっきりさせてみようと思います。
「わがまま」と「甘える」違い
甘え上手な女性になりたいと思っていたのに、わがままな女だと思われて嫌われる結果になるのはなぜなのか。
わがままと甘えることの決定的な違いについて考えてみました。
わがままとは
わがままとは、自分の我を押し通すことですよね。
自分の思った通りに行動する人が悪いわけじゃないのですが、それを無理に押し通そうとする人がわがままだと思われます。
自分一人だけで行動する時には、わがままであっても誰にも迷惑もかけません。
ですが、友達や恋人、家族や同僚などと行動する時に自分の思い通りに行動しようとすれば、周りの人たちはガマンしなければいけません。
わがままというのは、自分一人だけの世界にいる時には悪いことではないですが、誰かと一緒にいる時は誰かの我慢や忍耐がないと通らないことなのです。
甘えることとは
甘えることは、甘えられる対象がいなければできません。
子供が親に甘えたり、後輩が先輩に甘えたり、彼女が彼氏に甘えるのは、甘えられる人がいるから成立します。
甘えることとは、甘えさせてくれる存在が必ず必要ですし、甘えさせてくれる気持ちがないとできません。
甘えさせるつもりのない人には、甘えたくても甘えられません。
相手が甘えさせてあげたいという好意を持っているからこそ、遠慮なくその気持ちにもたれかかることができるのです。
違う点ははっきりしている
わがままと甘えることの意味を比較してみると、その違いははっきりしますよね。
わがままは相手の気持ちを無視して押し通すことや、相手の我慢の上に成り立つことです。
甘えるのは、相手も好意的に受け入れ体勢があるので、我慢や忍耐は必要なく、迷惑もかけません。
つまり、自分では甘えているつもりでも、相手が我慢しているとすれば、それはわがままと同じなのです。
甘えたつもりが失敗した実例
恋人同士の関係では、わがままと甘えるのは紙一重です。
恋愛感情のない人間関係とは違い、愛情の温度が変化すると、甘えているつもりがわがままと感じさせてしまうことがあるからです。
ここで、いくつかの実例をご紹介します。
恋人同士や夫婦では、甘えがわがままに入れ変わってしまうことがあるので、自分にも思い当たることがないか振り返ってみてください。
交際2年目のカップルのデート代
付き合う前に何度かデートした時に、彼女が割り勘でデート代を払おうとしたことがありました。
ですが、彼は「デート代を女性に払わせるなんてできないよ」と言って断りました。
その言葉がずっと頭に残っていた彼女は、付き合い始めてから2年目を迎えても一度もお金を払ったことがありませんでした。
食事や旅行の宿泊代など、全て彼が負担していて、そうさせてあげるのが彼の希望だからと思っていました。
「いつも払わせちゃってごめんね」とか「甘えさせてもらってるけどイイの?」など、彼氏のお財布事情を気遣う言葉も一度もなく、当たり前のように払わせていました。
自分にとってその方が都合良いことでしょうが、甘えさせてくれる彼氏の気持ちに付け込んでいるように見えます。
交際中に彼氏が金欠になったことにも気付かずに、払ってもらうのが当たり前のように振舞う彼女は甘え方を失敗してしまったケースです。
わがままを押し通したというわけではないですが、自分の思い通りになっている状態をあえて変えようとはせずに、相手の気持ちを推し量ることを怠ったわけです。
結果は「一度もデート代を払わない女」というレッテルを貼られてしまい、別れることになってしまいました。
遠距離恋愛中のカップルの電話
彼が就職して遠距離恋愛が始まったカップルのケースです。
寂しいから必ず寝る前には電話で話しをするという約束をしていました。
彼女はその電話をとても楽しみにしていたのですが、彼氏は慣れない仕事を始めたばかりでとても疲れていました。
電話で話していても眠くなるので10分くらいで「もう眠いから切るよ」と言うのですが、彼女は「寂しいからもう少し」となかなか電話を終わらせてくれません。
甘えた声で「寂しくて眠れない」と言われて、彼も我慢して付き合っていましたが、それが続けば疲れてしまいます。
仕事の苦労を考えずに、自分の寂しさだけをぶつけているので、甘えているようですが単なるわがままです。
遠距離恋愛は無理だという結論になり、彼から別れを伝えられる結果になってしまいました。
デートプランを丸投げする
彼が「今日はどこに行きたい?」と聞いてくれるのに、いつも「どこでもいい」とか「任せるよ」と丸投げしているのに、彼の選択にダメ出しをするのは甘えではなくわがままです。
自分の意見があるのなら、それを伝えればいいのに、相手に丸投げしておいてダメ出しされるのは腹立たしく感じるのは当たり前ではないでしょうか。
甘えているつもりでも、それは「言葉に出さなくても私の気持ちをわかってよ」という無理なお願いです。
自分の希望通りではないと結局はダメ出しするのですから、甘えではなく典型的なわがままですね。
甘えもわがままも受け止める側次第
たまには甘えてイイよ
そう言われて甘えたら、
わがまますぎて疲れる
こんなことを言われてフラれるケースは珍しくありません。
これは「甘え」と「わがまま」を一緒に考えてしまったことが原因です。
でも!!
甘えとわがままの違いはとても微妙です。
ただ受け止める側の気持ちの状態で、甘えがわがままになってしまうこともあるのです。
大切なことは、相手の気持ちを察する力を鍛えることです。
甘えた時に、相手がどう感じているのか見抜けないと、間違いに気が付きません。
「甘えてイイよ」と言葉の表面だけを聞いて、自分の都合だけで甘えてしまえば、それはわがままになることもあるのです。
相手のことを考える。
それが大切なのではないでしょうか。
まとめ
愛されているという実感があると、ついつい人は甘え過ぎてしまい、わがままに振る舞うことがあります。
その愛が決して消えないものだという確証があるとしても、やはり相手の我慢や忍耐が必要なわがままは良くないと思います。
相手がやさしくて、甘えさせてくれるのなら、遠慮なく甘えても良いのですが、逆の立場になって考えることも必要ではないでしょうか。
「ここまで甘えても大丈夫なのかな」と不安になるようなら、相手が無理しているかも知れないのです。
一方的に寄りかかるのではなく、お互いが支え合えるような関係になれるといいですね。