結婚する前に一緒に生活するお試し期間を設けることは、結婚後に考えられる様々な価値観の違いによるトラブルを避けるために必要だと思っている人も多いようです。
結婚前の同棲については、賛否両論で色んな意見がありますが、ここでは同棲するかどうかではなく、同棲が始まった後に起こる問題について考えています。
同棲期間が長くなると、破局するカップルが増えるという説があるんですよね。
同棲期間が長くなれば、二人の絆は強まるんじゃないの?と思ってしまいますが、どうやらそんな単純なことではないようです。
同棲から破局した原因とは
同棲する時は、そのうちは結婚するだろうと何となく考えていたはずの二人だったのに残念ながら別れてしまったというカップルは、何が原因で破局に至ったのかまとめています。
入籍のタイミングを失った
同棲期間が5年以上のカップルの破局理由に多いのが「入籍のタイミング」を逃してしまったことです。
一緒に暮らしていると、つい正式なプロポーズして結婚を申し込むなんてことはしなくてもいいんじゃないの?と考える人が多いです。
とくに日本の男性はまだまだ感情を言葉にして伝えることが苦手なので、「まだいいか」なんて先延ばしにしているうちに何年も過ぎてしまいます。
男性が結婚を決意した時に、女性側が仕事のことなどでためらって先延ばしにすることもあります。
そうやって結婚に向き合わなかったことで、タイミングを逃してしまうことで同棲期間が長くなります。
どちらにも結婚願望がなければそのままでもいいでしょうが、どちらかが「結婚したい」と思っているのに先延ばしにするのは破局を招くことになるでしょうね。
家事分担で失敗した
同棲を「お試し結婚生活」と考えるとしたら、最初が肝心です。
同棲し始めた時って、彼にもっと好きになってもらいたいとか、もっと尽くしてあげたいと思ってしまうこともありますよね。
ラブラブな気持ちでスタートする同棲生活ですから、頑張ってしまいますよ。
でも、それが当たり前になると後から自分を苦しめることになってしまいます。
食事の支度、掃除、洗濯、買い物、ゴミ出しなどなど、家事全般を全て自分で頑張ってやってしまうと、彼はそれが当たり前のことだと思ってしまいます。
とくに専業主婦で家事を一人で全てこなしている母親に育てられた男の子は、同棲を始めても彼女が家事をやるのが当たり前だと最初から思っていることもあるのです。
結婚しているわけじゃなく、お互いに仕事をして生活費を分担しているとしたら、家事分担は同棲する時の一番大切なルールです。
それができていないと、そのうちストレスが溜まってしまい破局という結果になってしまうでしょう。
お金の使い方
同棲する時に、家賃のこと、食費のこと、光熱費のことなど、ちゃんと二人で話し合って分担していると問題は起こりにくいのですが、それ以外のお金の使い方で不満が生まれることがあります。
同棲期間が長くなると、いずれは結婚するつもりで、計画的にお金を貯めようと考えているのならいいですよね。
でも、一人がいくら頑張って貯金していても、もう一人が好きなようにお金を使っていれば不満も感じます。
お金の使い方は、結婚した後にも問題になるので、同棲期間でそこに問題が見えると破局することが多くなります。
恋愛感情が薄れた
同棲しなくても、長い期間の交際で恋愛感情がなくなって別れることもあるのです。
同棲していれば、ほぼ毎日一緒にいることになるわけですから、恋愛感情が薄れる可能性は高まります。
いつの間にか、彼女(彼氏)に対して友達や家族みたいな感情しかなくなってしまうと、結婚も考えなくなり、破局を選択することもあるでしょう。
自由がなくなる
結婚した人たちがよく愚痴っていますが、一人で生活するわけじゃないので、同棲カップルもある程度は自由を失うことはあります。
1日に1時間でもいいので、たった一人で過ごしたいけど、家に帰ると彼氏(彼女)がいる・・。
だから帰りたくなくなってしまうという悪循環が生まれると上手くいかないでしょう。
同棲する前に、メールや電話を毎日しないとダメ!とか、少し束縛しがちな相手の場合は、一緒に生活しても安心してくれるとは限りません。
この場合も自由はかなり制限されるでしょうね。
ほかの人を好きになった
長すぎる同棲生活が終わる時、他の人を好きになって別れるのは悲しい結果です。
結婚のタイミングを失い、相手に対して恋愛感情も失ってしまえば、同棲相手以外の人を好きになることがあっても不思議なことじゃないです。
長すぎる同棲からの破局を防ぐ方法
同棲してから結婚した人も多いですが、別れてしまう人も多いのは、やはり同棲期間が長くなることの影響は大きいです。
ですから、長すぎる同棲期間にならないために、同棲は期間限定と決めてスタートしましょう。
もしも、すでに同棲を始めているのなら、今からでも期間を決めてしまえばいいのです。
いきなり同棲期間を決めるなんて言い出すと、相手はびっくりするかも知れません。
でも、ダラダラと結婚もしないまま同棲するつもりがないのなら、期間を決めた方が良いでしょう。
「1年後になってもお互いに結婚する気持ちにならなかったら同棲は解消しよう」と約束すると、1日1日を大切に思いながら生活できるのではないでしょうか。
同棲の解消と破局
なぜか同棲を解消すると、そのまま恋人関係も解消というカタチになることがほとんどです。
同棲に対して、「結婚の準備期間」という感覚が強いと、同棲の解消は恋人関係の解消にリンクするわけです。
でも、とりあえずで同棲していたカップルが、一緒に生活することに息苦しくなってしまい同棲を解消した場合は、近くにいることが当たり前になっていた彼氏(彼女)の存在を再確認するきっかけになって、また二人の関係が良い方向に進むこともあると思います。
同棲が長くなると、そのままズルズルと結婚しないまま時間ばかりが過ぎてしまうかも知れません。
結婚の話題をすると彼が不機嫌になるなど、どんどん結婚が遠ざかると、同棲解消を考えてしまいますよね。
結婚の話題ができない雰囲気になるのはなぜなのか・・についてはこちらに書きました。
まとめ
同棲は結婚に比べてハードルは低いので、結婚前に経験しておきたいと思っている人もいるでしょうね。
同棲してから結婚した方が上手くいくなんて言う人もいます。
必ずしも同棲したカップルがみんな幸せな結婚ができるわけじゃないので、同棲を考えている方はダラダラとした同棲生活にならないように、ちゃんと期間を決めてスタートするようにしてくださいね。