「痩せないから大丈夫」は危ない!バセドウ病と体重の関係!

悩み

このブログを書いている私がバセドウ病と10数年の付き合いをしているので、度々バセドウ病に関することを発信しています。

病気のことは医者じゃないので、説明することはできませんが、同じ病気の人が悩んでいたり、困っていることに寄り添えることがあるかも知れません。

とくに女性に多い病気であることや、容姿の変化が起こりやすい病気なので、若い女の子はとても怖いと思います。

今回はバセドウ病によくある「食べても痩せる」という症状について考えてみました。

この症状がよく知られているために、「痩せていないからバセドウ病ではない」と思い込むケースがあります。

バセドウ病と体重の関係はどの程度の判断基準になるのか、発症や再発が疑われるのなら参考としてチェックしてください。

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「痩せない」で判断するのは危ない

バセドウ病になった人の大半は、よほど症状が進行しないと病気とは気が付かないと思います。

新陳代謝が活発になるので、とても元気に活動できるし、食欲増進してよく食べます。

よく食べて、よく寝て、そして活発に動くのですから、まさに健康そのものという感じ。

ですが、徐々に「なんかおかしい」と感じ始めます。

バセドウ病の初期症状については、専門病院のホームページなどで確認してみてください。

東京都だと伊藤病院金地病院があります。

私は最初の発症時は食べても痩せました。

だから症状が安定して、薬を飲まない間でも、痩せなければ大丈夫だと思い込んでいました。

何しろ、発症時は大食いしても痩せたので・・。

ですが、10数年の間に4回も再発すると、再発を判断する基準として「痩せない」のはあてにならないとわかってきました。

1回目の再発では、体重減少がありました。
2回目の再発では、体重が5キロ以上も増加しました。
3回目の再発では、ハードなダイエットしても体重に変化なし。
4回目の再発では、体重減少しました。

このように、1人の人間でも再発する度に体重の増減も差があるのです。

だからバセドウ病の患者さんそれぞれみんな、発症時も再発時にも体重の変化は違うと思うのです。

ネットで検索すると、「食べても痩せる」とか「やせの大食い体質」が病気の症状みたいに言われることがあるので、つい勘違いしてしまうのでしょうが、それだけで判断するのは危ないので、気を付けて欲しいと思っています。

バセドウ病で太る人の特徴

バセドウ病は体重が減るというイメージが強いせいか、太っている人は少ないと思われがちです。

たしかにひどくなれば太りにくいのは間違いないですが、正常な甲状腺ホルモン数値よりも少し高値になったくらいの状態であれば、逆に太ることも珍しくありません。

私の同病仲間調べでは、太りやすいのは

・10代~20代の女性
・50代以下の男性
・発症前は痩せ型だった人

以上の3タイプは、バセドウ病を発症、または再発しても太る人がいるようです。

ちなみに私は痩せた時と太った時の違いがよく分からないのですが、年齢とともに太りやすくなる人が多いのに、好きなものを好きなように食べても太らない人は、ちょっと疑った方が良いかも知れませんよ。

体重は激しく変動する時期がある

体重の増減は、治療をしている間も起こります。

というか、治療をスタートしてからの方が、体重の変化が激しいと思います。

とくに治療を開始するまでに体重が大きく減少した人ほど、治療の効果によって大幅に体重が増えやすいのですよ。

発症してもあまり体重が減らなかった人は、そんなに大きな変化は見られないかも知れませんが、新陳代謝が抑えられるので、太りやすいのは間違いないです。

甲状腺に詳しい医師じゃないと、そのあたりの説明がイマイチでわかりにくいことがあります。

医師の言う通りに治療しているだけでは、体重の激変までは防げないこともあるので、自分で勉強することも必要だと思います。

甲状腺の専門病院は少ないし、大きな病院でも甲状腺専門外来も少ないので、バセドウ病患者の病院探しは苦労しますね。

周りの人にも声をかけてあげよう

バセドウ病という病気は、それほど珍しくもないのに、あまり知られていないので、気が付かないままひどくなるまで治療を受けられない人もいます。

私もそうでした。

半日ドッグを受けて、心臓や肝臓に異常値が出たのに、精密検査をしても原因がわからなかったのです。

それが町の開業医があっけないほど「あなた甲状腺に異常があるかもよ」と血液検査をしてすぐに判明しました。

一般の健康診断などでは甲状腺ホルモンの数値まではチェックしないから、自分の専門分野以外のことまで疑わない医師には見つけられないことがあるのです。

だから私は自分の周りの人にも、バセドウ病の症状を知ってもらいたくてよく話をします。

そのおかげで、旦那の仕事仲間の20代の男性と、知人の奥さんで50代の女性の2人に甲状腺の検査を受けるように助言しました。

その結果、2人とも甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と診断されて、今も治療を続けています。

遺伝することもあるので、私の血縁者は体調不良で病院にかかると必ず甲状腺疾患が身内にいることを伝えています。

病気を周知することは、大切なことだと実感しています。

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バセドウ病から一転して橋本病

長らくバセドウ病と付き合っていると、「私も若い頃に発症したことがある」という人と出会うことがあります。

ほとんどの方は10代~20代で発症した後にほぼ治療をしなくても再発のない生活を送れるようになっているのですが、その後40代以降に甲状腺機能が低下する橋本病になる人が複数いたのです。

橋本病は中年の女性に多くみられるようで、軽症であれば治療もしないまま経過を見ることもあります。

橋本病はバセドウ病とは正反対の症状になるので、食欲が落ちて食べる量が増えていないのに太りやすくなります。

眠くなりやすく、元気もなくなり、肌や髪のツヤやハリがなくなってきます。

老化現象と間違えやすい症状ですし、中年の女性に多いというのが紛らわしいですね。

ですが、バセドウ病を発症した病歴があるとかなり注意が必要だと言われました。

甲状腺疾患の中でもバセドウ病と橋本病は原因がわかっていないので、防ぐことはできません。

ですが、自分の喉のところにある小さな器官は異常を起こしやすいという意識を持って生活すれば、見逃すこともないので、注意して生活するようにしています。

まとめ

今回は「バセドウ病は痩せる」ということだけがひとり歩きしているのが心配だったので、体重だけでは判断できないことを知って欲しいと思って書きました。

バセドウ病を疑っている方は、体重だけで油断することなく、サクッと血液を採取して検査を受けましょう。

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