お盆や年末年始に夫の実家に帰省するのは、嫁の立場からすると気が重いことも沢山あります。
お土産を選ぶ段階から、帰省先でどのように振舞ったら良いのかなど、気を使うことばかりですよね。
それで毎回疲れてしまい、帰省先から戻った時には精魂尽き果ててしまう・・。
そんなことを毎回繰り返すのは、正直なところうんざりでは?
でも、なぜそんなに気を使うのでしょう。
そこには、「良い嫁」とか「できる嫁」と思われたいという心理が働くからではないでしょうか。
夫に男兄弟が複数いて、他にも嫁の立場の女性が集まるようなことがあると、嫁同士で「できる嫁」の格付けが気になってしまうのもあるかも知れません。
できる嫁に思われたいという自分の気持ちを消して、できない嫁と思われる覚悟を持ってみると、色んなメリットを感じる可能性があります。
できる嫁よりもダメダメのできない嫁になるおすすめポイントをご紹介しましょう。
できる嫁はメリットが少ない
自分の旦那さんになる人の親に気に入られたいという気持ちは、結婚前から持っている女性が多いため、結婚した後も姑になった義母に気に入られたい気持ちがそのまま継続するのは当然のことです。
同居して、いつも顔を会わせるようになると、そんなこと言ってられなくなると思いますが、一年に一度程度しか顔を会わせないくらいの距離感なら、帰省した時には張り切ってしまうのもわかります。
気の利いたお土産を持って帰り、実家ではお姑さんの手伝いをして、できる嫁をアピールしていると、「さすが●●さんね、気が利くわ」とか「しっかり主婦業しているのね、安心だわ」なんて言ってもらえば頑張った甲斐もあると思います。
ですが、お姑さんに褒めてもらっても、それで終わりです。
日常の生活に戻れば、お姑さんに気に入られたことなんて何の意味もありません。
それどころか、気に入られて「できる嫁」と思われたい気持ちが強くて頑張り過ぎてヘトヘトになってしまうと夫の実家への帰省が重荷になり、いつか苦痛になってしまう可能性の方が高くなります。
できる嫁だと思われることで、自分が満足できるメリットがないままでは、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。
できない嫁はメリットが多い
できる嫁に対して、できない嫁はメリットが多いという理由をご説明します。
まず、できない嫁というのは言葉では「できない」と表現していますが、何もできないわけじゃなく甘え上手ということです。
できない嫁を演じて、お姑さんに上手に頼ることで、帰省した時でもバタバタと忙しく動き回ったり、気を使うことも少なく、ゆっくり過ごさせてもらえる可能性が高いのです。
例えば実家のキッチンでお姑さんに料理を教えてもらう時でも、できない嫁を演じて「お母さんの味には手が届かないわ」と上手に褒めて手を出さなくても済むようにしてしまうわけです。
できる嫁は「○○さんに任せておけば大丈夫だね」と慣れない夫の実家のキッチンでずっと料理を作り続けるようなことになっていても、できない嫁は「食べる担当」として寛いでいるなんて格差が出てしまうこともあるのです。
迎える姑の本音
ここでお姑さんの立場になって考えてみましょう。
例えば息子が2人いて、それぞれの嫁がお盆休みに帰省してきたとします。
長男の嫁はとてもしっかりしていてできる嫁。
次男の嫁はちょっとだらしないところもあるようなできない嫁。
2人が全く違うタイプだったとして、お姑さんはどう思うでしょう。
普通に考えればしっかり者のできる嫁の方に思い入れが強くなるはずです。
ですが、これがそうでもないのです。
お姑さん自身ができる嫁だった場合は、自分が姑の立場になってもできる嫁の地位を守ろうとする傾向があります。
できる嫁に対抗心を抱くこともあるのです。
一方のできない嫁に対しては、几帳面できっちりした性格のお姑さんはイライラすることもあるかも知れませんが、意外と気楽に迎えることができるんです。
できる嫁と過ごすのは、お姑さんにとっても緊張感を持つ時間になりますから、疲れてしまうのです。
ちょっとダメなところのあるできない嫁に対しては、自分もダメなところを見せやすいので気がラクになるというわけです。
できる嫁とは他人行儀な態度で接していても、できない嫁とは楽しそうに打ち解けている・・。
そんな態度の差が見えるようなら、お姑さんにとってできる嫁は緊張する存在と言えるでしょう。
プライドを捨てればラクになる
できる嫁と思われたくて頑張っていても、できない嫁の方がお姑さんから可愛がられるなんて、そんな理不尽なことがあるなんて!
今まで頑張ってきたのに、悔しい気持ちになるのもわかります。
ですが、できない嫁になるためには、それなりに覚悟が必要なんですよ。
まずはプライドを捨てないといけません。
お姑さんから、

ダメねェ、ほんとに○○ちゃんは
なんて言われても、そこは笑って

すみませ~ん
と返せるようになることです。
みんなの前でダメな嫁っぷりを言われて笑われることもあるかも知れません。
それを「恥ずかしい」とか「悔しい」などと思ってしまうと、できる嫁になろうと頑張ってしまいます。
できない嫁は気楽なようですが、プライドを捨てる覚悟は必要です。
言葉は悪いですが「お馬鹿さんを演じる」ことがツラい人には、難しいと思います。
ですが、帰省している間だけだと思えば、プライドなんて捨てた方が疲れなくて済みますよね。
まとめ
帰省が終わりヘトヘトになっている妻の気持ちを夫が察してくれて、帰省の回数を減らしてくれるような心遣いがあれば助かりますが、そうもいかないのが現実です。
ですが、迎える側の姑も気を使っているかも知れません。
お互いの気持ちがラクになるためにも、できない嫁になってみるのも良いのではないでしょうか。