シングルマザーの悩み!子供に父親のことを聞かれた時はどうする?

悩み

シングルマザーのもとで育つ子供は、父親の存在を知らない子もいます。

定期的に父親と面会している子や、父親と一緒にいた時の記憶がはっきり残っている年齢の場合は除いて、父親のことをまったく知らないまま育っている子は少なくないでしょう。

シングルマザーは、父親のことを子供に聞かれた時に、どう答るべきなのか困ってしまう時があります。

筆者にも同じような経験があります。

簡単には答えが見つけられない問題だと感じています。

それぞれの家庭のケースがあるので、3人のシングルマザーの体験談をご紹介します。

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父親のことを話すタイミング

A子さんは、20代前半で結婚してすぐに長男を出産。
しかし妊娠中から夫とは不仲になり、出産して半年後に離婚した。

元夫は、父親としての責任は果たすからと養育費の支払いは離婚後10年経っても、一度も滞ったことはなく、きちんと払ってくれる。

でも、子供との面会は離婚の時にしないと決めた。

それは、A子さんの元夫が妊娠前から不倫をしていて、離婚が成立したらすぐに不倫相手と再婚するとわかっていたから。

そういう男が父親だとわかったら、息子がショックを受けると思って、父親の存在を話すことはなかった。

子供も母親に気を使っているのか、父親のことを母親に聞いてくることもなかった。

しかし、黙っているわけにはいかなくなった。

その理由は、元夫が病気で亡くなってしまったから。

亡くなった後の遺産整理の件で、いきなり連絡がきて初めて知ったのだ。

A子さんは、今まで何も話さなかったことや、父親に会わせなかったことを後悔している。

まだ小学生の子供に、父親との離婚の理由をそのまま話すわけにもいかないけれど、亡くなったことを隠すこともできなかった。

息子には、「お父さんは新しい奥さんと家族がいるから、会えなかったの。」という理由を話した。

息子はA子さんを責めるようなことは言わなかったけど、今まで見せたこともないような、悲し気な表情だった。

胸が締め付けられて、A子さんの気持ちはなかなか落ち着かなかった。

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父親と一緒に暮らしたいと言い出した

B子さんは13歳の娘と11歳の息子と3人で暮らしているシングルマザーだ。

昼も夜もダブルワークで働きながら、生計を立てている。

最近、13歳の娘が反抗期になり、経済的に余裕がないことで不満をぶつけるようになってきた。

母子家庭だから・・と思われたくない一心で、必死で働いてきて、そこまで貧乏ではない生活をしているつもりだったのに、それでも好きなものを買ってもらえない不満をぶつけるようになってきた。

長女とおこずかいのことで親子喧嘩になった時、娘の口から「私はお父さんのところで暮らしたい!貧乏したくない」と言われてショックを受けたB子さん。

ついカッとなって、父親が借金を作ったから別れたことを話してしまったのだ。

お金にだらしない男で、離婚してからも、B子さんの実家から借金しようとしたこともあった。

娘は幼稚園まで一緒に暮らしていた父親に対して、いい思い出しか残っていない。

わざわざ父親がお金にだらしない男だなんて言う必要はないと思ってきたのに、ついカッとなって娘が傷つくことなんて考えられなくなって口から出てしまったのだ。

子供たちには、父親の悪口を言わないように、実家の親にも口止めしてきたのに・・。

でも、養育費も払わずに、誕生日やクリスマスにも何もしない。

離れていても、子供に対する愛情を示してこなかったのに、母親への反抗心だけで「お父さんと暮らしたい」と言ってしまったことを娘本人も反省したのでしょう。

それ以降、反抗的な態度も少しおさまり、家のことを手伝ってくれる回数も増えたということです。

子供と会いたがらない父親のこと

C子さんは5歳の息子と2人で暮らすシングルマザーです。

元夫はとても子煩悩な人だったので、息子はパパが大好きでした。
だから別れた後も、子供はパパとの面会を楽しみにしています。

なのに、元夫は面会の回数を減らしたいと言い出した。
理由は、彼女ができて、その女性が子供と会うのを嫌がるからだと・・。

そんなことを言い出す元夫に対して、C子さんは怒りを感じました。

でも、息子はそんなことは知らないので、パパに会いたがります。

「次の日曜日にはパパ来る?」と何度も聞いてきます。

長く会っていないことは、息子も感じているので、「パパはどうして来ないの?」と聞かれてどう答えればいいのか困ってしまいました。

本当の理由を伝えても、理解できる年齢じゃないので、「パパはお仕事が忙しくなったから、今までみたいに会えないの」と言い聞かせるのが精いっぱいでした。

C子さんは、息子が寂しさを感じないように、今まで以上に息子と一緒にいる時間を大切にするように頑張っていますが、父親の代わりにはなれないと落ち込むことも度々あります。

「新しいパパ欲しい?」と聞いてみようか、迷っているようです。

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父親のことを知りたい気持ち

3人のシングルマザーの話を見てみると、母親として子供の気持ちを傷つけないために隠したり、嘘をつくことも必要だと思ってしまう気持ちは理解できます。

私自身もシングルマザーでした。

息子は父親のことを知りたがることはありませんでしたが、思春期に親子喧嘩ばかりしていた時には父親のところに行きたいのではないかと思ったことさえありました。

結局は一度もそんなことは口に出しませんでしたし、お互いに気を使っていたのだと思います。

ですが、今は大人になった息子には「父親のことを知りたくなったら自分で調べなさい。会いたいのなら連絡してみればいい」と伝えてあります。

自分で考えて決められる年齢になれば、どんなに会わせたくなくても会いに行けます。

子供には自分のルーツを知る権利があるので、母親はそれ以上は止められないのです。

まとめ

シングルマザーとして頑張っている姿を見ていても、やはり子供にとって父親という存在のことを考える瞬間はあるはずです。

母親に気を使って、父親のことを何も言えない環境を作るよりも、気軽に父親のことを話せるのが理想的ですが、そう上手くはいかないでしょう。

3人のシングルマザーに共通しているのは、子供たちに父親の悪いところを伝えないようにしてきた点です。

真実を知った後でも、子供は父親の悪口を聞かされて育つよりも、ずっと幸せだったのではないでしょうか。

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