夫婦の間には、色々な問題が生まれます。
夫婦のトラブルは、浮気や不倫が真っ先にあまたに浮かぶかも知れませんが、そんなハードなことじゃなく、小さな問題は日常的に起こります。
たとえば嫁姑問題、育児のこと、教育のこと、お金のことなどです。
どこの家庭でも、多かれ少なかれあるのではないでしょうか。
そんな時、誰かに悩みを聞いてもらいたいと思いますよね。
愚痴を言える人がいれば、心の抱えた小さな悩みがどす黒い闇になる前に解消できるかも知れません。
ですが、夫婦の間に起こる問題を誰かに話してしまうと、とても後悔する結果になることも・・・。
でも、誰にも話せないのはツラいですよね。
そんな時には誰に話せばいいのか、夫婦に起こる問題の解決方法について、一緒に考えてみませんか?
既婚者の方たちが、夫婦間の問題について誰に話しているのか参考にしてみましょう。
夫婦の問題を話せる相手とは
夫婦間の問題を誰かに聞いて欲しくなったとしても、夫側はあまり人には話さないようです。
これは夫婦問題に限らずですが、男性は悩み事を人に聞いてもらって解決するよりも、自分一人で解決する傾向があるからです。
小さな問題であれば、友達や同僚などに話すこともあるようですが、深刻な問題になればなるほど、人には話さないのです。
もちろん例外もあります。
たとえばマザコンっぽい男性は、夫婦喧嘩の内容を母親に話してしまい、それが原因で嫁姑が険悪になるなんてことも。
それに対して妻側は、小さな問題は身内、友達や同僚に聞いてもらってスッキリする人が多いですね。
少し深刻な問題になると、親や兄弟姉妹などの身内に話す人もいますが、逆に「心配かけたくない」という理由から、問題が大きくなると妻側も誰にも話さないという人もいます。
いずれにしても妻側は自分の心の中だけに留めるよりも、人に話して心を軽くする方法を選ぶ割合が多いような印象です。
つまり、夫婦間の小さなトラブルは、男性は自己解決かスルーが多数派です。
女性は日々の積み重ねによって、小さなトラブルが蓄積されてしまうので、友達など身近な存在に小出しにすることで心の平静を保っているのです。
身内に話す問題
夫婦の間に起こった問題を相談する相手として、親や兄弟姉妹などは安心して話せる存在ですよね。
ですが、安心できるはずの身内に話すと、思いがけない問題になってしまうこともあるのです。
どのような問題が起こる可能性があるのか、筆者の実体験も交えてご紹介します。
身内がキレる
結婚した娘が、夫や姑の悩みを母親に話すことはよくあると思います。
母親としては、娘の苦労を聞いてあげることで、何とか乗り越えて欲しいと願うと思います。
ですが、あまり愚痴ばかり親に聞かせてしまうと、急に激しく怒り出してしまうことがあるのです。
娘の苦労をただ黙って聞いてあげるしかできないツラさが限界に達するのか、それとも何か許せないポイントがあったのかはわかりません。
これは私自身の経験に基づく話ですが、友人にも同じようなことがあったので、親に夫婦の問題を話すのは加減が必要だと思います。
親が激怒して夫や義父母に抗議するようなことになると、大げさな問題になってしまいます。
ほんの愚痴のつもりが、両実家を巻き込んだ大問題に発展することもあるのです。
そうなれば、必死で火消しをしても、火種がくすぶり続けるので、後からとても気まずくなります。
親や兄弟姉妹は、自分の大切な身内が苦労しているのを知れば、心穏やかではいられないものです。
そう考えれば、愚痴も程々にしなければいけませんね。
関係性が悪化する
身内に夫婦間の問題を話してしまうと、夫と顔を会わせるたびに微妙な空気になってしまう恐れがあります。
悪い情報を聞いてしまえば、普段の様子を見ていないので、悪い部分が強調されてしまうからです。
「娘を苦しめる悪い男」というイメージが頭に残ってしまえば、表面では普通に接しようとしても、どこかで棘のある態度が表れてしまうでしょう。
そういう空気は居心地が良いわけもなく、妻の実家は居心地が悪い場所となり、夫と実家の関係が悪くなるかも知れません。
ママ友など友達に話す問題
結婚してからの家庭内の問題は、独身の友達に話しても、あまり共感されないことがあります。
だからなのか、ママ友など結婚後に知り合った友達なのに夫婦間の問題を愚痴り合う女性も少なくありません。
ですが、ママ友やご近所の主婦友に家庭の問題を話すのは、かなりリスクを伴います。
どのようなリスクがあるのか、見てみましょう。
秘密が守られない
夫婦の問題、家庭内のトラブルなどをママ友に話す時には「絶対に他の人に言わないでよ」と念押しをして聞いてもらうケースが多いと思います。
しかし、それが守られることは滅多にありません。
人に話してしまえば、必ずそこから広まると思った方が良いでしょう。
「三人知れば世界中」という言葉があるように、秘密にしているつもりでも、3人に知られればすでに世間に知れ渡ったも同然という意味です。
ママ友たちとお茶しながら、夫や姑の愚痴を聞いてもらってスッキリするのはいいですが、本当に秘密にしたいことをママ友や主婦友に話せば、一気に広まると覚悟しなければいけません。
広まっても構わない内容だけに絞らなければ、自分が困ると思います。
疎遠にできなくなる
信頼できるママ友に恵まれると、深刻な悩みを聞いてもらいたいと思うのもわかります。
ですが、今は信頼できる相手だとしても、人は何かのきっかけで急に変わってしまうことがあります。
親友だと思っていた人が、ある日を境にして、急に冷たくなってしまうことだってあります。
ほんとに信頼できる人だと確信を持った上で悩みを相談したけれど、その後に相手の態度に不信感を持ってしまい、距離を置きたくなったらどうしましょう。
距離を置きたくても、秘密にして欲しい悩みを話してしまったから、疎遠にできなくて無理して付き合わなければいけなくなるのは苦しいですね。
そういう事態を避けるためにも、世間に知られたくないことは、ママ友などに話さない方が身のためです。
子供同士の付き合いがある間はとくに気を付けた方が良いですね。
悩みを話せるところを探す
家庭の中の悩みを一人で抱えるのは、とても苦しくなるので、ガマンし続けるのもおすすめできません。
ちなみに私自身は、複数の離婚経験から、夫婦間の悩みは家族にも友達にも話さなくなりました。
本気で私を心配してくれる人に話してしまえば、その人にも苦しみを負担させてしまうからです。
ですが、どうしても苦しくて、誰かに話さなければ爆発してしまいそうな時もあります。
一年に一度くらいですが、どうにもならない時があるのです。
そういう時には、公的な福祉施設の相談窓口に電話して聞いてもらうこともあります。
女性をサポートする民間団体も増えているので、DVやモラハラなどの深刻な問題はそういう窓口を利用して自分の身の安全を守らなければいけません。
そこまで深刻な問題ではないけど・・・という感じなら、愚痴を聞いてくれるサービスもありますね。
有料の愚痴聞きサービスや話し相手になってくれるサービスはどんどん増えています。
ただし、相手は素人が多いので、手ごたえのない感じで終わってしまうこともあります。
基本的には「聞くだけ」なので、一緒に問題を解決するために考えてくれるわけではありません。
もっと心を軽くしたいのなら、心理カウンセラーのカウンセリングを受けてみるのも検討してみてください。
心理カウンセラーは、民間の資格の臨床心理士と国家資格の公認心理師があります。
心理カウンセラーのカウンセリングもすべてが同じではないので、選ぶのは簡単ではありませんが、家族やママ友に話すよりもずっと安心です。
外に漏れる心配もないし、自分の心の中に溜められないものをただ吐き出すだけです。
1時間単位の料金設定ですが、一年に一度くらいのことであればそれほど高額な料金ではないでしょう。
ちなみに私が利用しているカウンセリングは初回は1時間5,000円ですが、2回目からは1時間1万円です。
悩みを聞いてもらい、心理的なトレーニング方法のアドバイスをもらえるので、その後の生活にも役立っています。
オンラインのカウンセリングを受け付けているカウンセラーも増加しているので、住んでいる場所の近くじゃなくても大丈夫ですよ。
まとめ
夫婦の問題や嫁姑の問題が起こらずに平和に暮らし続けられる人なんて、滅多にいないと思います。
だから話を聞けば、自分のことのように親身になってくれる人もいます。
ですが、どんなに親身になってくれる人だとしても、家庭の中の問題はやはり簡単に漏らすべきではないと思うのです。
日本では、カウンセリングを受けることにまた理解が広まっていませんが、安心して悩みを打ち明けられる存在としては、プロに勝る人はいないでしょう。
これからますますストレスや悩みを抱えやすい社会になって行くと思うので、心理カウンセラーの利用を検討してみてはいかがでしょう。