赤ちゃんも一人の人格があり、みんな同じではありません。
初めての育児の時などに、育児書に書かれていることを読んで「うちの子は違う」と心配になったり、同じ親から生まれてきた子供でも、兄弟姉妹で性格も違うのが当然です。
世間で言うところの「難しい子」とは大人にとって難しいということで、子供が難しいわけではありません。
おなじく「育てにくい子」も、大人側のことであり、子供はそんなつもりありません。
うちの子、難しい子だから・・。
そう思っている親たちは、育児が簡単じゃないことを痛感しているのでしょう。
難しい子の育児方法として工夫しているパパ、ママさんたちから参考になること集めてみました。
「難しい子」「育てにくい子」とは
難しい子と言われるのは、「育てるのが難しい子」という意味です。
親をラクさせてくれるようなスムーズな子育てができるのは滅多にあるわけもなく、育児に慣れない第一子には手こずるのが当たり前だと思わないと身が持ちません。
夜泣きをする子、よく泣く子、泣き出すとなかなか泣き止まない子など。
他にもミルクをあまり飲まなくて離乳食が始まっても食が細い、好き嫌いが多くて食べ物の好みが偏っているというようなことが難しい子として多いでしょう。
赤ちゃんは泣くのが仕事なんて言いますが、今の世の中は赤ちゃんが泣いていると「早く泣き止ませなさいよ」という冷たい視線を投げかけてくる人がいます。
子供が泣いているのは親のせいじゃないのに、冷たい視線が突き刺されば自分の育児が間違っているのではないかと思ってしまいます。
難しい子でも、機嫌の良い時には外出先でも全く泣かずに過ごせることもあるので、泣きやすい場合はその子の性格だと考えた方が良いのです。
タイプ別の育児方法
うちの子はちょっと難しい子だから、育児を工夫している人たちにヒントをもらうと悩みも軽くなるのではないでしょうか。
よく泣く子
言葉で伝えることができない赤ちゃんは、空腹や眠気、寒さや暑さ、身体の不快感などを泣いて訴えます。
それでも泣き止まない子や、些細なことで泣く子は敏感な子だと思います。
泣き止まない子に対して親がオロオロしたり焦ってしまうと、そのストレスが子供に伝わってしまいます。
泣くことが悪いことみたいに言う声は耳に入れず、「よく泣く子は感受性が強くて、将来が楽しみだ」と前向きに、そしれ楽天的に考えるようにすればいいのです。
好き嫌いが多い子
食べ物の好き嫌いもそうですが、着る物、寝るところなど、生活のすべてにこだわりが強い子がいます。
食べ物の好き嫌いは成長とともになくなってきますし、他の子供と一緒に食べる機会などを増やすと、食べられるようになることがあります。
好き嫌いの多い子供同士を集める食事会などをママ友で企画したりすることで、一人で悩まずに育児できるのでおすすめです。
他のこだわりに関しては、無理に変える必要もありません。
こだわりを持つことは良いことだとプラスに考えるようにしましょう。
食が細い子
食べることにあまり興味を持たない子は、しっかり食べさせられないことで悩んでしまうでしょう。
好き嫌いの多い子供と同じで、他の子供と一緒に食事をする機会を作ると、びっくりするくらい食べることもあるようです。
食べることに興味を持たせるために、食器を変えてみるのも良いでしょう。
楽しみながら食べることを工夫してくださいね。
乱暴な子
叩く、噛みつく、引っかくなど、思うようにならないとすぐに手が出る子がいます。
他の子に怪我をさせるのが心配で、公園に行くこともできないし、ママ友を作るのもコワくなってしまうなんてことがあると困りますよね。
乱暴に手が出てしまう原因が何なのかわからないままでは、改善することも難しいので、まずは専門家の意見を参考にすることが大切です。
例えば自治体では育児に関する悩みを相談できる窓口を設けているところも多いでしょう。
窓口の無いところでは、電話相談を探してみるといいでしょう。
発達障害や自閉症の子供の育児にアドバイスをくれるカウンセラーなどに相談できれば安心できると思います。
兄弟姉妹と比較しない
親が難しい子だというのは、一人だけの子供しか見ていないと感じにくいものです。
兄弟姉妹の中で比較するとそう感じてしまうことが多いのでしょう。
上の子はすごく手のかからない子だったのに、二人目は神経質でよく泣く子で難しい・・。
そんな比較をしてしまうのです。
兄弟姉妹の他にも、同じ年齢の子供と比較してしまうことも無駄なことです。
他の子供と同じだから安心できるというのは親の勝手な感情です。
成長するうちに、自分の個性を持った人間になって欲しいというのも親の勝手です。
生まれた時から子供には個性があることを理解して、兄弟姉妹や他の子供と比較するのはやめましょう。
難しい子は大人目線
赤ちゃんは自分の力では生きていけません。
ミルクを飲ませてもらい、おむつを交換してもらい、お風呂に入れてもらいながら成長します。
子供が自立するまでには、親の思い通りにならないことは数えきれないほど出てくるでしょう。
でも、それを「難しい子」と思うのか「面白い子」と思うのかで、気持ちの重さが変わるでしょう。
自分の理想通りの育児ができないから「難しい子」と思ってしまうのは、あくまでも大人からの目線です。
子供は何も難しいことをしているつもりもないはずです。
「育てにくい子」というのも、親が忙しすぎたり、余裕がないので、手のかからない子供は「育てやすい子」となるだけのこと。
子供は育ててもらうつもりで生まれてきたわけではないので、子供には何の責任もありません。
一筋縄ではいかないけど、それは子供と深くかかわれます。
面白い子供に育っていくわが子の成長を楽しまないと損です。
子供の成長のスピードは、想像以上です。
あっという間に大きくなり、いつもつないでいた手が離れていきます。
今はとても苦しく感じるかも知れませんが、今しかできないと思って楽しめるように心を切り替えてみましょう。
この瞬間は、もう二度と戻ってこないですから。
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まとめ
難しい子になるかどうかは親の気持ち次第という部分が大きいです。
子供の数が少なくなっているから心配し過ぎるという面もあると思いますが、親が育児を難しく考えすぎていて、それを敏感な子供は察知してしまうことがあります。
難しい子になっていることに悩んでいるのなら、自分たちが難しい親になっていないかよく考えることが必要ではないでしょうか。
何人も育てているママでも、末っ子で手を焼いて育児に苦労することもあるようです。
ある程度の経験はもちろん役に立ちますが、経験だけでは計れないこともあるので、子供をしっかり観察して向き合うことが大切なのではないでしょうか。