卒婚か熟年離婚か!それぞれのメリットとデメリットを比較

家族

結婚生活を卒業することを卒婚と言うようになったのはまだ数年前のこと。

芸能人が卒婚という表現を使うので、話題になることも増えてきたのではないでしょうか。

でも、卒婚は単なる熟年離婚をキレイな言い方してるだけなのでは?と感じている人も多いみたいです。

最近では元貴乃花親方と河野景子さんの熟年離婚のことも卒婚と言ってるようですが。。

ですが、卒婚と熟年離婚には違いがあります。

それぞれのメリットとデメリットを比較してみると違いがハッキリ見えてきます。

もしも夫婦のかたちを変えたいと考えているのなら、卒婚という新たな選択肢も含めてみてはいかがでしょう。

卒婚と熟年離婚を比較してみます。

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卒婚と熟年離婚の違いとは

卒婚とは、結婚生活を卒業することで婚姻関係はそのまま継続することです。

別居と同じようなものですが、別居は一緒に生活することができなくなる理由があって別々に生活します。

そして別居の多くは、将来的には離婚に結び付くことが多いようです。

卒婚は離婚を前提とした別居でもなく、熟年離婚を考えるほど深刻に夫婦関係が悪化しているわけでもなく、ただ結婚生活を夫婦が同じ屋根の下で営む暮らしを卒業するというわけです。

一方の熟年離婚は、子育てや親の介護などを終えた夫婦が、離婚という選択によって別々の人生を送るので、他人になり、繋がりを一切断ち切ることも可能になります。

どちらも長く夫婦を続けてきたことは共通していますが、卒婚の方が円満で穏やかなイメージがあるのは間違いありません。

卒婚のメリットとデメリット

卒婚という新しい夫婦のカタチを選択すると、どのようなメリットがあるのでしょう。

デメリットについてもスルーできません。

比較してみました。

メリット

卒婚のメリットは、何と言っても手続きが簡単なことです。

もしも同じ屋根の下で暮らしながらもお互いのことを干渉せず、自分のことは自分でやるというカタチも卒婚に含まれるので、煩雑な手続きはほとんど必要ありません。

別々の住居を探して離れて生活することになったとしても、婚姻関係がそのまま続くのであれば、面倒な手続きは要りません。

卒婚をしても、また何年が経ってから夫婦として再スタートをきることもできるので、婚姻関係を継続する卒婚は自由度が高いことがメリットでしょう。

デメリット

卒婚のデメリットはお金の問題と異性関係が大きいと思います。

お金の問題ですが、卒婚の場合は戸籍上は夫婦のままなので、婚姻費用の分担義務があります。

これは、夫婦である以上は、同じレベルの生活をするために生活費を分担しあわなければいけないという決まりです。

つまりは夫の収入と妻の収入に大きな開きがある場合でも、夫は妻の生活費を負担する義務があるというもの。
卒婚したから夫婦としての役割は一切終了というわけにいかないので、お金の問題でもめることがあります。

離婚ではないので、財産分与でもめることはなくても、生活費の問題は夫婦関係を解消しなければ続きます。

異性問題も、卒婚という微妙な関係なのでトラブルになってしまうことは十分に考えられます。

一応は配偶者がいるわけですから、他の異性と恋愛関係になればカタチとしては不倫になります。

お互いのことに干渉しないという約束をした上で卒婚しても、異性問題になると複雑な気持ちになってしまうのはわかるような気がします。

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熟年離婚のメリットとデメリット

卒婚という新しい言葉が生まれる前は、40代以降の夫婦が別れることを熟年離婚と呼んでいました。

熟年離婚にもメリットとデメリットがあるので、比較してみましょう。

メリット

熟年離婚は、戸籍上の婚姻関係も解消します。

それまで夫婦がともに積み上げてきた財産などが有れば、それも分け合うのが基本です。

一般的に子供は自立している年齢になると熟年離婚を切り出すケースが多いので、若い世代の離婚のように、子供の親権、養育権、養育費などでもめることはまずありません。

スムーズに話し合いができれば、熟年離婚はそれぞれが新たな人生を歩み出せるきっかけになるでしょう。

デメリット

熟年離婚の多くは、双方が納得して離婚するわけではなく、どちらかが一方的に離婚を考えていることが多いようです。

よくあるのが夫が定年退職後に家にいる時間が長くなるのに耐えられなくて、妻から離婚を切り出されるケースです。

熟年離婚のデメリットは、退職金や老後の年金など、夫婦が共有している財産を巡って争いになるケースが多いことです。

両親が離婚したことで、独居老人問題を子供たちが抱えることになるのも懸念される点です。

卒婚はルールを作る

卒婚と熟年離婚は、離婚手続きをするかしないのかだけではなく、夫婦のカタチとして今後も様々な選択肢が残せるのかどうか・・という点が大きな違いではないでしょうか。

ですが自由度が高いからこそ、問題も起こりやすいのがデメリットなので、卒婚には覚書や誓約書のような二人のルール作りが必要ではないでしょうか。

例えば、卒婚した後はお互いに自立した生活を送るから婚姻費用の分担義務はナシとか。

どちらかが病気やケガを負ってしまった時は助け合うとか。

異性関係のことも、交際は自由だとしても離婚は考えないとか。

よく話し合ってルールを決めておけば、卒婚という新しい夫婦のカタチは長い老後の生活を楽しむための方法なのかも知れませんね。

まとめ

卒婚している夫婦の中には、週末だけは一緒にご飯を食べるとか、一年に一度は子供たちも含めて旅行するなど、完全に他人にならないからこそ保てる適度な距離感で成功している人も沢山いらっしゃるようです。

まずはお互いに健康な状態じゃなければ、それぞれが自由な生き方を楽しむこともできないので、健康な老後を目指すことも忘れてはいけませんね。

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