昔は結婚すれば、夫の親を自分の親以上に大切にするのが嫁として当然と考える人が多かったようです。
今でもそういう古風な価値観の人もいるかも知れませんが・・。
でも、それは本心からではなく、そうしなければいけないと親などに叩き込まれたからではないでしょうか。
嫁と姑の間には、どうしても埋められない溝があると思って、割り切った方が良さそうな気がしませんか?
所詮は他人ですから、親子になんてなれません。
でも友達みたいな関係なら、上手くいきそうな気がするけど
最近増えてますね。
嫁姑ではなく、年の離れた友達みたいな関係になろうとするお姑さんです。
お嫁さんに好かれたいとか、仲良くしたいという気持ちが先行すると、友達関係が理想だという結論になるのでしょう。
好かれる姑になりたいと思うのが悪いわけではないですが、その気持ちが大きすぎると問題が起こりやすいのです。
好かれる姑になりたい願望に潜む問題点を考えてみます。
嫁に好かれたいと思う姑の心理
姑の立場は、嫁に対して厳しく、上から目線になるのが当たり前だったのに、なぜか最近は立場逆転の嫁姑が増えています。
その理由を探ると、姑の心理に昔とは違う環境の変化などが影響していました。
子供の人数が少ない
出生率が低くなったのは、もう何十年も前からの社会問題です。
今の50代、60代、70代くらいの世代は、子供を3人以上産んだ人の方が少ないです。
団塊の世代の子供は、一人っ子も多いので、子供の人数が少ないというプレッシャーが姑の心理に働いているのでしょう。
少ない人数の子供で、嫁と関係性が悪くなれば、かわいい孫にも会わせてもらえないかも知れない。
そんなことを考えて、「良い姑になって、お嫁さんに好かれよう」と無理してしまうのです。
自分の姑が反面教師
姑にいじめられたという経験は、どんな時代にもあります。
今の姑世代は、まだ昭和の古い考え方が残っている世代の姑と接してきたので、理不尽なことも耐えてきた方も多いでしょう。
「私は絶対にあんな姑にななりたくない」という気持ちが強くなって、お嫁さんにはやさしく接しなければいけないという気持ちが強くなるのです。
こういうお姑さんは、お嫁さんに対して
「私は姑に苦労したのよ。だから、私と同じ苦労をお嫁さんにはさせたくないとずっと思ってきたのよ」と伝えてしまうことも多いようです。
老後のことが不安
長寿王国になり、老後のことを不安に感じながら生きる大人。
子供に頼る老後は考えていないという人も多いですが、子供に頼らなければ生きられなくなる可能性も消えないでしょう。
足腰が不自由になってしまったら?
病気になって働けなくなったら?
そんな老後の不安から、嫁に嫌われない姑にならなくては!と思ってしまい、ついご機嫌取りしてしまう姑世代が急増しています。
嫁に好かれるための行動パターン
嫁に好かれたいと思った姑が、どんなことをしているのか、具体的な行動パターンをご紹介します。
こまめに連絡する
気に入られたい一心でやってしまうのが、嫁に頻繁にメールやLINEで濃いコミュニケーションをとろうとする行動です。
これは、受ける嫁側にはプレッシャーになります。
とくにLINEに関しては、「既読スルー」できないので、嫁の立場ではプレッシャーを感じます。
嫁にとって、姑からの連絡は業務連絡みたいなものです。
返信のするにも、気を使って文章を考えなければいけないなど、気楽なものじゃないのです。
プレゼント攻撃する
お嫁さんのために、洋服やバッグなどをプレゼントするのは、いかにも気に入られたいというアピールですよね。
でも、これはホントにやめたほうが良いです。
お姑さんに貰った物のセンスが合わないのに、着なければいけない・・。
これは困ります。
一度は着ているところを見せて、後はメルカリでというお嫁さんもいます。
それができる人ならまだマシですが、それもできなくて断れなくてお嫁さんも少なくありません。
娘扱いする
男の子しか育てていないお姑さんによくあるのが、お嫁さんを娘みたいに扱おうとするパターンです。
本来は、それは間違いではないのでしょうが、今の時代にはそれに違和感を持つ人もいます。
結婚は当人同士の問題であり、親子になるための結婚ではないと、ドライに考える人にとって娘扱いは重いです。
友達みたいに接する
友達親子は増えていますが、お嫁さんを友達みたいに接する姑は、自分のことを「若い」と思っているからです。
若くして子供を産んだ人なら、40代前半でお姑さんになることもあるでしょう。
40代の女性は、若いですよね。
でも、所詮はお嫁さんにとっては、お友達感覚で付き合えない相手です。
友達とランチしたり、カラオケいったりできる関係性を望むのは、ウザがられるかも知れませんね。
嫁の立場から見た理想の姑
お嫁さんのタイプによっては、ほんとの親子みたいに付き合いたいとか、お友達みたいにフランクに付き合いたいと思っている人もいるかも知れません。
でも、最初はそう思っていても、嫁姑は些細なことでトラブルを起こすことはよくあることです。
あまり距離を詰め過ぎないことが、いい関係をキープする秘訣ではないでしょうか。
お嫁さんにとって、「好いお姑さん」とはどんな人なのか、まとめてみました。
姑問題の掲示板から抜粋しました。
何とも自分勝手というか、都合の良い考え方というか・・。
でもそれが本音ですよね。
お姑さんなんて、普段はあまり付き合いたくない相手です。
それでも無視はできないからこそ、お姑さんも必要最低限の連絡だけにして欲しいと思っているお嫁さんが圧倒的に多いのです。
でも、ガマンして欲しいわけじゃないので、自分の仕事や趣味を楽しんでいて、息子の家庭に執着しないように暮らして欲しいというわけです。
お姑さんの興味が、息子の家庭に集中していなければ、お嫁さんはプレッシャーを感じずに気楽に付き合えるのでしょうね。
まとめ
姑問題で苦しんだ経験があると、良いお姑さんになって好かれたいという願望を持ってしまいがちです。
ところが、そう思っていたのに、気がついたら自分もお嫁さんを苦しめてしまうような姑になっているかも知れません。
無理して嫁に好かれようなんて考えない方がよほど良い関係が築けるのではないでしょうか。