子供と一緒に公園で遊ぶ姿などを見ていると、世の中にはイクメンが増えたことを実感します。
自分の親の世代が子供の頃には、きっと想像できなかったであろう光景です。
ですが、イクメンに見えるパパたちが、そのまま家の中でも同じとは限りません。
もしかしたらそれ以上が外面だけの偽イクメンかも知れません。
外ズラだけのイクメンとでも言いましょうか。
外では子供の世話を率先してしているけど、家の中ではほとんど子供のことを見ずにスマホゲームやマンガなどに夢中になってしまうような偽イクメンが増えているのですよ。
なぜ外面だけの偽イクメンが増えてしまうのでしょうか。
もしもあなたの旦那さんが、家の外でだけイクメンぶるだけで、家の中では育児に消極的であれば、それを変える対策を一緒に考えてみましょう。
家の外でイクメンぶる理由
なぜ外面だけの偽イクメンがこんなに増えているのか、その理由として一つ思い当たることは世の中の認識です。
いくら男性が育児や家事をすることが当たり前だと言われる時代になっても、まだまだ頭が古い人が沢山います。
例えばうちの旦那さんもその一人です。
日曜日の昼間に外食していると、飲食店に父親と子供だけで食事に来ている様子が目に入ることがあります。
シングルファーザーの世帯なのかも知れないし、母親が仕事や用事で外出しているのかも知れません。
それは見ただけでは判断できませんよね。
ところが、そんな父子を見て、うちの旦那さんは「エライよな、休みなのに子供の世話をして」とか「今の母親は日曜日に子供を父親に任せても平気なんだな」と言うのです。
「はあ???」
「何言ってんの?」
思わずケンカ腰でキレそうになるのをグッと堪えて、働くママたちのことや家事育児の分担のことなどをやんわりと話しています。
そもそも家事を一切やらないうちの旦那さんには理解できないと思うので、あまり熱弁はしませんが、そういう「イクメンはエライね」的な世の中の空気が外面だけの偽イクメンを増やしている原因なのではないでしょうか。
人前でだけイクメンぶっておけば、チヤホヤされるので、それに味をしめてしまったのだと思います。
偽イクメンはボロが出る
子供が生まれたばかりという男性に、育児へのかかわりについて質問してみると偽イクメンは直ぐにわかります。
「おむつも交換できますよ」とか「お風呂がボクの担当なので」などとイクメンぶりを口にしていても、もう少し突っ込んだことを聞くとすぐにボロが出ます。
例えば、子供の体重を聞いてもサッと答えられないとか、おむつはどのサイズを使っているのかとか。
予防接種のこと、子供の平熱のことなど、偽イクメンはほとんど答えられないでしょう。
母親なら知っていて当たり前のことですが、外面だけの偽イクメンは育児の細かいことに興味を持てません。
「俺ってイクメンでしょ!褒めて~~~」というアピールとして、育児を手伝っているだけです。
手伝うというのは、母親が育児の主軸になると決めているからで、あくまでも自分はお手伝いするだけの人です。
それでも外面だけでは育児を積極的に手伝うイクメンと言えば、今の世の中は褒めてもらえることが多いのですよ。
母親が子供のおむつ交換をしても、お風呂に入れても誰も褒めてくれませんが、父親だと褒めてもらえる・・。
そんな世の中の認識が外面だけの偽イクメンを増やしてしまうのではないかと思います。
それでも居た方がいい
夫は家の中では子供にほとんど接することなく、家事も全て妻に押し付けているだけ。
そんな状態では、妻の不満は噴火寸前の火山のようになってしまいます。
だからと言って離婚するのは今は無理だとしたら、猫の手も借りたい時の猫の手として考えるしかありません。
何もやってくれないなら、いなくても同じだ!
と怒りがピークになることもあるでしょうが、仕事をして収入を得てくるという担当を放棄していないなら、偽イクメンでもいないよりマシだと思いましょう。
手のかかる小さな年齢の子供を抱えてシングルマザーになるのは予想以上の苦労をしないといけなくなります。
家の外ではイクメンぶるのであれば、子供との接点は少しはあるということです。
子供に対して関わることがゼロではないので、徐々にホントのイクメンになる可能性はありますよ。
ホントのイクメンに育てる
外面だけの偽イクメンをホントのイクメンにするためには、子供に対する興味をもっと強く持たせることです。
子供の成長をつい独り占めしたくなる母親もいますが、それが父親への育児参加の妨げになってしまうことがあります。
子供の小さな変化を夫婦で分かち合えるように、写真や育児日記を共有してみるのもいいですよね。
そして時々は子供のことを全面的に旦那さんに任せてみるといいでしょう。
1日留守にして、父子だけの時間を作ってみると育児の大変さもわかるし、外面だけの偽イクメンでは気が付かなかったことも見えると思います。
同窓会や冠婚葬祭など、子供を連れていけないイベントがない場合は、無理に作ってもいいので父親一人で育児をする時間を作ってみます。
それを何度か経験していると、徐々に育児を一人で頑張っているワンオペ育児のことも理解できるようになり、偽ではなくホントのイクメンになってくれるかも知れませんよ。
また、働きながら育児をする女性たちを追い詰めるのは夫だけではないことも理解しておかないといけませんね。(ワーキングマザーの苦悩について)
「ママじゃないとダメ」を変える
母親がいない子供は可哀想という昔の考え方がいつまでも抜けないと、父親の育児への意識は変わりません。
たとえば子供が具合が悪くなった時に父親が病院に連れていくと、症状や普段との違いなどを質問しても「お父さんじゃわからないか」と言う医者がいました。
今の時代ではそんなことを言う医師はほとんどいないと思いますが、古い考え方を持った人たちが社会を占めていた時代には、父親に子供を任せる母親が責められるほどだったのです。
おじいちゃんやおばあちゃんでさえ、「やっぱりママじゃないと」という言葉を軽い気持ちで発する人がいます。
「ママじゃないとダメ」という思い込みがどんどん母親を追い込んでしまい、父親の育児参加を後退させていると思います。
外面イクメン、偽イクメンが悪いわけじゃなく、社会全体がわからないといけないような気がしますね。
「ママじゃないと」は言い訳
子育てはママが軸になることだから、パパはあくまでもサブのポジションと考える人が多数派だと思います。
前述のように、ママじゃないとダメだという意識が一般的だったこともあります。
ですが、母親も「私じゃなきゃ」という気持ちが強く働くこともあるのではないでしょうか。
とくに出産後しばらくは、自分の子供を他の人に触らせたくないという気持ちになる人もいます。
これは母親が子供を守るための本能的な感情なので、ごく自然なことです。
ですが、それを目の当たりにしてしまうと、パパはどうしても手を出しにくくなります。
下手に手を出して怒らせたりするのも嫌だから、何もしなくなるのです。
さらに、ママから「○○して欲しい」と育児参加をお願いされたとしても、「俺じゃダメだよ。ママじゃないと」と言って逃げるようになってしまう可能性もあります。
偽イクメンになる男性の中には、本心では子供にもっと関わりたいと思っているけれど、妻の遠慮してできないというケースもあるのです。
外にいる時なら、妻も文句を言わずに子供に関わらせてくれるのではないか・・と思っているとすれば、ママ側も少し考えてみる必要があるのではないでしょうか。
まとめ
外面だけの偽イクメンなんてひどい言葉で書いてしまいましたが、ホントに世の中にはイクメンは増えています。
もうそろそろ、世間の人たちが「イクメンはエライ!」という認識を改める時期なのではないでしょうか。
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