このページにアクセスされた方は、きっとバセドウ病と診断されて、この病気について色々知りたくて見られている方が多いと思います。
または、自分の体調の変化に「何かおかしい」と気が付いた方もいらっしゃるかもしれません。
筆者である私はバセドウ病歴10年オーバーの、いわゆるベテランです。
発症当初は、とにかくわからないことだらけだったので、本を読んだり、ネットで調べたりしてました。
医師に聞いても、丁寧に説明してくれないと素人にはわからないことも多いんですよね。
病気に関しては、私は医療の知識もないので専門知識を探している方はごめんなさい。
私ではお役に立てません。
私が経験した病気になってからの困ったこと、気が付いたことで役に立つことがあれば嬉しいです。
ここでは、バセドウ病とわかるまでに痩せてしまった場合、その後にどうなるのか・・ということを書いています。
食べてもお腹が空いてしまう
バセドウ病はこの病気を見つけた医師の名前からつけられた病名です。
甲状腺という喉仏の下にある小さな器官から甲状腺ホルモンが異常に多く分泌されるようになるので、甲状腺機能亢進症と言います。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝のためのホルモンです。
ですから、バセドウ病になると新陳代謝が異常に活発になり過ぎてしまい、全身に色んな症状が出てきます。
体重が減少し始めて発覚することもあります。
ここまでは、バセドウ病と診断された人なら、ある程度は知っていることだと思います。
医師から簡単に説明されることとしては、この程度です。
原因は不明なので、予防する方法もわかっていません。
全身に様々な症状が出ますが、2割くらいの患者さんにはバセドウ眼症が出ることもあります。
痩せているのに大食いのタイプ
バセドウ病になっても、症状が軽いと何年も気がつかないまま生活している人も少なくありません。
新陳代謝が少し活発になるくらいなら、元気があってハツラツとしています。
バセドウ病の症状が重くなるまで、どのくらいの期間があったのかわかりませんが、私はいわゆる痩せの大食いタイプでした。
よく食べるのに太りにくいので、ダイエットの経験もほとんどありませんでした。
でも、新陳代謝が活発になると、痩せるだけではなく、全身に変化が出てきます。
私が感じた症状がこれだけあります。
とくに自分でも怖くなったのが脈拍の異常です。
眠っている時でも心臓がドクンドクンと激しく脈を打ちます。
その速さと激しさで目を覚ましてしまうこともありました。
それでも病院で医師にバセドウ病だと気づいてもらえずに、3ヶ月くらい心臓の薬を飲んだりしていました。
バセドウ病は目に見えてわかる症状が少ないので、軽い状態では発見しにくいのです。
痩せの大食いタイプの人は、何か変かも?と思った時は、甲状腺との関係も頭に置いておくと発見が早くなる可能性があります。
どんどんひどくなると、手の震えが強くなり、文字が書けない時や箸を使ってご飯が食べられない。
また、立っていると膝がガクガクと震えるようなことも目立ってきます。
そこまで症状が出ると、専門の医師じゃなくてもバセドウ病を疑うでしょう。
痩せの大食いから激太りの危険
バセドウ病の治療方法には、甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を飲む治療から始めます。
薬で効果が出なかったり、副作用が出たりするとアイソトープという放射性ヨウ素内用療法や、甲状腺を切り取る手術を考えることになります。
「あなたはバセドウ病ですよ」と診断されたら、先ずは抗甲状腺薬メルカゾールを飲む治療から始めることになると思います。
数週間もすれば、かなり甲状腺ホルモンの分泌も抑えられるようになるので、体調の変化もわかります。
でも、その時にはすでに体重が増え始めるので気をつけないといけません。
今までは、甲状腺ホルモンが異常に出ていたので、食べても食べても新陳代謝が活発なので太りにくく、食べる量が増えているのに、痩せることもあります。
それが急に薬の効果で甲状腺ホルモンを抑えるのです。
甲状腺ホルモンの分泌が減れば、新陳代謝も低下するのです。
新陳代謝の低下に合わせて、食欲も抑えられるはずですが・・。
今まで食べていた量をいきなり減らすのは難しいですよね。
バセドウ病の治療をしながらダイエットする難しさについてはこちらにも書いています。
食事の量を減らすように、医師がきちんと指導してくれなければ、今までの食事の習慣のまま食べ続けてあっという間におデブちゃんの出来上がりです。
私は何と治療を始めて3ヶ月で10kgの増量でした。
バセドウ病の症状がひどくなった数か月の間に、太ももの筋肉もほとんどなくなって、たるんたるんになってしまったので、筋肉の代謝もないのでみるみる脂肪になっていきました。
バセドウ病の症状の度合いは数値を見て判断されます。
軽い場合はそれほど異常な食欲になることもなかったかも知れませんが、治療を始めたら太りやすくなることは間違いありません。
痩せの大食いだった人は、とくに注意して、治療を始めると同時に摂取カロリーをきちんと計算して体重をコントロールしてください。
治療を始めたと同時に食事もコントロールしないと、後から戻すのに大変なので、気をつけてください。
まとめ
今回はバセドウ病と診断されて間もない頃に気をつけたい体重のことでした。
男性よりも女性に多い病気なので、太ることで気分も落ち込むと困ります。
食欲を抑えることはツラいと思いますが、異常な食欲は病気が原因だったのですから、早く正常な食欲に慣れるように頑張りましょう。