世間一般の夫婦円満のイメージってどんな感じだと思いますか?
年齢を重ねている熟年夫婦でも手を繋いで歩いているとか。
子供がいてもお互いを名前や愛称で呼び合うとか。
いつも二人で一緒に行動しているとか。
こんなイメージなのではないでしょうか。
ずいぶんとザックリとしていますし、テレビドラマとかコマーシャルなどが作り上げたイメージに影響されている感じもします。
とくに「いつも二人で一緒に行動する」というのは、夫婦が離婚する理由によくある「すれ違い」を生まないために必要なことだと思われているでしょう。
ですが私はそう思っていません。
なぜそう思うのかという理由は、経験からです。
結婚に失敗すること2回、現在は3回目の結婚生活を送っています。
その経験から感じたことをまとめてみました。
夫婦円満のカタチについて、疑問を感じたり、迷っている方は参考にしてください。
別行動する夫婦の円満度
夫婦がいつも一緒に行動するのが円満だと思うのは、ひと昔前の考え方ではないでしょうか。
今の時代の夫婦のスタイルは変化しています。
夫婦はそれぞれに仕事をしていて、休日も違えば、生活リズムも違うなんてケースは珍しくもありません。
たとえば土日の飲食店で父親と子供だけが食事している様子を見て父子家庭だと思い込む人は少なくなっているでしょう。
母親は仕事をしていて、日曜休みの父親が子供と過ごしていると考えるのが自然だと思う人の割合が増えているはずです。
子供がいない夫婦であれば、お互いの休日が合わなければ別行動するでしょう。
お互いが職業を持っている夫婦が増えれば増えるほど、それぞれが別行動する夫婦が増えるのは当然のことではないでしょうか。
つまり、夫婦が別行動するから冷めているとか、一緒に行動するから円満という先入観はもう通用しなくなっているのです。
別行動する夫婦のメリット
夫婦が一緒にいたくないから別行動するようになるケースもあります。
それは倦怠期に差し掛かった夫婦であれば、仕方ないことではないでしょうか。
そこで無理に同じ空間で顔を突き合わせるよりも、別行動した方が相手のイヤなところも目に入らないので、最悪の結果を避けられるかも知れません。
また、倦怠期というわけじゃなくても、お互いの仕事の都合などで別行動している夫婦にもメリットはあります。
それは、一緒に過ごす時間が新鮮に感じるので、飽きて愛情が冷めるのを防ぐ効果が期待できるからです。
また、お互いが別々の場所で見たり聞いてきたことを、二人になった時に伝え合えるので、長く夫婦をしていても会話が弾みやすいのです。
いつも一緒に行動している夫婦にはないメリットがあるのですね。
別行動する夫婦のデメリット
夫婦が別行動するデメリットとしてあげられるのが、浮気や不倫がしやすい環境になることでしょう。
信頼関係がなければ、別行動する夫婦はつねに相手を疑ったり、怪しんだりすることになります。
ただ、これがデメリットと言えるのかは微妙です。
というのも、浮気や不倫をする人間は、嘘を重ねて何とかしようとするものです。
休日はいつも夫婦そろって外出していて、円満そうに見えても、じつは・・なんてケースを山ほど見てきました。
だから別行動することが直接の原因ではなく、浮気する人間はどんな状況でもするということです。
別行動できない理由
夫婦が別行動していても、円満な関係でいられると思うのは、私自身の経験から感じることでもあります。
私は恋愛すると毎日会いたいタイプです。
そして相手に合わせて行動してしまうタイプでした。
彼氏の休みに合わせて仕事を変えたり、夫の休日に合わない仕事を選べなかったりして、いつも一緒に居られるようにしてきたのです。
依存心が強く働いてしまうのか、。相手に合わせることが当たり前だと思っていました。
どうしてそうなってしまったのかはわかりませんが、思い当たることが2つあります。
1つは、育った環境です。
母親は専業主婦で、パートにも出たことはありませんでした。
父親が嫌がるので、言う通りにしていた母の姿を見て育ったことも影響しているのかも知れません。
もう1つは、過去の恋愛でひどい裏切りをされた経験も少なからず影響しているような気がします。
一緒にいないと不安になってしまうほど、心に深い傷を負ってしまったのも1つの原因だと思います。
もちろん、それだけではなく、私自身の性格的な問題もあるでしょう。
結果的に、いつも一緒に行動しないと不安になる関係は失敗ばかりでした。
一緒にいるのが当たり前になると、そのうち会話も少なくなります。
そして、愛情の温度が高温から心地好い人肌程度になったころには、相手に対する興味や関心が薄れてしまい、欠点ばかりが目に付くようになるのです。
別行動できる夫婦になる準備
もしも今、あなたが夫婦の在り方に変化を求めていて、お互いが単独で行動できる関係に興味があるのなら、少し準備が必要です。
まずは、自分だけの気持ちを押し付けて、パートナーの気持ちを置いてけぼりにしないことです。
今までいつも一緒に行動してきたのに、急に「別々に行動しよう」と言われれば、すごく不安にさせてしまうはずです。
その不安が余計な疑心暗鬼を生んでしまえば、夫婦関係は悪化します。
なぜ別々に過ごす時間が必要だと思うのか、その理由をきちんと説明して理解してもらうための準備をしましょう。
何のルールもなく、ただお互いが好き勝手な行動をするわけではなく、一緒に過ごす時間も大切にしながら、お互いが別々の世界で感じたことを伝え合えるような関係性を築くことが円満の秘訣なのではないでしょうか。
まとめ
夫婦がいつも一緒にいても、ケンカもなく、相手の嫌なところも感じないのなら、わざわざ別行動する必要はないでしょう。
ですが、長く一緒に居ればそんな風に仲良くいられる夫婦はごくわずかではないでしょうか。
冷めきってからバラバラに行動するよりも、お互いへの愛情を感じつつ別行動できる夫婦の方が円満だと感じています。
参考になれば幸いです。