二人に舞い降りた幸せの兆し。
妊娠の兆候が出てきて、ついに妊娠がハッキリすると、二人は親になるための準備を急ピッチで進めることになります。
初めての妊娠、出産では、母親になるための心構えから身体の変化まで戸惑うことが続きます。
そんな時に隣でやさしく支えてくれる夫の存在に救われることもあるでしょう。
でも、母親になるための心構えや身体の変化に戸惑いながら出産まであっという間に過ぎるので、夫が父親になるための準備にどんなことが必要なのか考える暇もなく出産を迎えることになることもあると思います。
母親はどんどん大きくなるお腹や胎動を感じることで、心構えも徐々にできるかも知れませんが、父親はどうしてよいのかいいのかわからないまま父親になると、赤ちゃんとの生活がスタートしても戸惑いの方が大きくなってしまいます。
パパとママが同じ歩幅で、同じスピードで親になる準備を進めることができれば、理想的ですよね。
すべてが理想通りに進むわけではないとしても、歩幅を合わせる努力はイクメンを育てる秘訣とも言えると思います。
イクメンになって欲しいのなら、妊娠がわかった時からパパになる準備を一緒にはじめましょう。
イクメンになる準備
イクメンという言葉は、そろそろ世の中から消滅して欲しいと思っているのは私だけかも知れません。
そもそも父親が育児を妻まかせにするのが当たり前だった時代を終わらせるためには「イクメン」というワードも役立ったのでしょうが、もう父親が育児をするのは何も特別なことでもありません。
ですが、まだまだ育児に対する意識が低い男性も存在するので、イクメンという言葉はもうしばらく必要なのでしょう。
育児に対する意識がとても低いので、イクメンにはとてもなれそうにないと心配している方は、妊娠が発覚する前からイクメン育成準備をはじめてください。
産婦人科への同行
パパになる準備の第一歩としては、産婦人科へ一緒に受診することから始めることをおすすめします。
もちろん、仕事など都合が合わせられないこともあるので、無理のない範囲で構わないのですが、お腹の中に赤ちゃんがいることを実感するのは難しいですよね。
妊娠しても初期は母体でも妊娠を実感するのは難しいのですから、男性に共感して欲しいと思うのは無理なものです。
ですが、超音波検査の画像を一緒に見たり、心臓が力強く動いていることを確かめられたりすると、急に実感がわいたという男性も多いのです。
もしも病院に一緒に行けない時でも、その日のことを細かく報告しながら、母親と父親が揃ってお腹の中の赤ちゃんを見守るような気持ちに導きます。
出産までの間に産婦人科や助産院に通院する回数が何回あるかわかりませんが、順調であれば臨月になるまではそれほど頻繁に通院することはありません。
仕事の都合をつけられるように相談しながら可能な限り一緒に通院するようにしましょう。
成長段階を想像させる
母親になるのがはじめての女性は、父親になる準備が整わない夫のことを考える余裕はないかも知れません。
ですが、それは夫と同じペースで親になる準備を進められる可能性が高まるので、心配ありません。
たとえば妊娠○週目になると、お腹の中の赤ちゃんはどのような成長をしているのか調べて、2人で想像しながら過ごしてみましょう。
性別がわかるようになる頃、胎動が感じられるようになる頃と、すくすくと成長する過程を一緒に学ぶことで、母親と近い感覚で赤ちゃんの誕生を待てるようになるはずです。
父親になる意識が低い夫
妊娠がわかっても、どこか他人事にようにしている男性は、自分の子供が生まれることが実感できないのでしょう。
実際に赤ちゃんが誕生するまで、どこか信じられないような気持ちのまま妻の妊娠を観察しているだけの意識の低い夫には、どのようにイクメンになる準備を進めたら良いのか困ってしまいます。
妊娠を伝えた時にあまり反応がなかった場合は、夫に心理として以下のようなことが起こっているかも知れません。
・自分は何をすればいいの?
・これから自分の生活はどう変わるの?
・お金とか大変なんだろうか。
・友達と遊ぶ時間もなくなるのかな。
・自分の子育てなんてできるのか。
このようなことが頭の中を駆け巡り、喜ぶ感情を出す余裕がないのではないでしょうか。
思い切り喜ぶ前に色々と先のことを考えて心配したり不安になるのは、それだけ子供が生まれることに対して重い責任を感じているからと考えてあげましょう。
親になることに不安を感じている夫
パパになる前に色んな不安でイッパイ×2になっている夫には、一緒に一つ一つの不安を解決する方法を話し合いましょう。
出産にかかる費用も助成されることや、子供の医療費は無料になることなど、お金のことを調べるのは男性の方が得意なケースもあります。
ママは心と身体を整えることが最優先なので、お金のことや出産後に受けられる様々な行政サービスなどの事務的なことはパパに任せても良いと思います。
自分で調べていくことで、親になる責任に実感がわいてきますし、漠然とした不安を感じる暇のなくなるからです。
赤ちゃんが生まれた後に生活しやすい空間を作るのもパパの役割です。
DIYで安全な空間を作るのも良いですよね。
赤ちゃんの安全な空間を作るためには、子供の部屋の中での事故についても調べる必要があります。
大人にとって何でもないものが、赤ちゃんには危険なものになるので、部屋の中に潜む危険なポイントを二人でチェックしながらお部屋の模様替えをするのも楽しい時間になると思います。
イクメンはカッコいいとすり込み
ワンオペ育児なんて言葉がSNS上に広がるのは、育児に対してまだまだ父親の意識改革が十分ではないからでしょう。
休日以外はほとんど育児は妻任せになるのは、ただ仕事が忙しいからだけが理由ではなく、育児のごく一部だけしか見ていないことも理由の一つですが、どこかでイクメンになって子供ベッタリになるのはカッコ悪いという間違った意識を持っているからではないでしょうか。
今は時代も変わってきましたが、ほんの数十年前までは、育児は母親に任せておくもので、父親はいざという時だけガツんとカミナリを落とす存在でいれば役割を果たしていると思っている古い思考の男性もまだいるのです。
子供がお腹の中にいる時から、芸能人のイクメンっぷりを見せつける雑誌などを読ませて、言葉ではなく外側から「イクメンはカッコイイ」と脳裏にすり込んいきます。
わざわざ身近なイクメンの旦那さんのことを羨ましがるような話題をすると、わざとらしくて嫌がるかも知れませんが、イクメンの芸能人のインタビューなどが掲載されている雑誌は探してみると沢山あります。
有名なところでは「たまごクラブ」ですね。
妊娠中の夫婦には、参考になる情報が満載です。
旦那さんが手に取りやすい場所に置いておくようにして、イクメン意識を目覚めさせるように工夫してみましょう。
「逃げ恥」が男性に不評だった理由
あの大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が、2021年のお正月にスペシャルドラマとして放送されました。
契約結婚から始まった男女が、本当の夫婦になっていくお話です。
スペシャルドラマでは、2人の間に新たな命を授かります。
夫婦別姓問題、育休問題など、社会の抱えている様々な問題を織り交ぜた内容となっていました。
このドラマの中では、星野源さんが演じる夫があまりにも素晴らしくて、世の中の女性は賞賛し、男性たちは・・・「現実にはそんなの無理だから」と冷ややかな評価をするという面白い反響があったのです。
自分にもドラマに出てくるようなイクメンになって欲しいと言われるのがコワくて、ビクビクしているというパパもいました。
ですが、冷やかな評価をした男性たちも、本心では育児を妻に任せっきりにしたいと思っているわけではないでしょう。
世の中の仕組み、男性同士の視線、世間体などが、イクメンになろうとする気持ちを削ぐのだと思います。
そういう邪魔なものを跳ねのけるくらい、子供が愛おしいと感じられるかどうかは、妊娠中からの関わり方も影響するのではないでしょうか。
まとめ
イクメンは一日にして成らずです。
赤ちゃんが生まれれば、自然にパパとしての自覚が芽生えてくれるだろうなんて思わない方が良いですよ。
妊娠中から意識を変えていかないと、産後のハードな日々を一緒に乗り越えようとしてくれる頼り甲斐のある夫にはなれないと思います。
もしもお腹に赤ちゃんがいるのなら、今からすぐにでもパパ活準備を始めましょう。