2~3組の夫婦のうち1組が離婚するほど離婚率が高いので、別れる理由も色々あると思います。
ですが、夫婦が別れるのは夫婦間の問題のはずなのに、親が原因で離婚してしまうケースが増えているのです。
夫婦の問題に親が介入することで、余計に問題を深刻化させることも原因でしょう。
離婚の主導権を親に握られてしまうケースが増えている背景を考えてみましょう。
親が原因の離婚の実例
親は子供の幸せを願うはずなので、親が離婚させようとするなんて、まず考えられないはず。
ですが現実にそういうケースは増加しています。
いくつかのケースをご紹介します。
娘が可愛くて仕方ない
A子さんは一人娘です。
結婚後も娘夫婦の家に遊びに行ったりして、娘の夫とも上手くやっていました。
ところが、ある日のこと。
娘が夫と喧嘩したと報告してきます。
喧嘩の原因はとても些細なことでした。
夕食のおかずの味付けがきっかけでした。
結婚するまでほとんど料理をしなかった娘なので、その点は母親も心配していました。
ですが、娘の夫は自分の母親の味と比べて文句を言い、口論の挙句「バカじゃないのか」と言ったのです。
それを聞いたA子さんの父親は激怒します。
大切に育ててきた娘をバカ呼ばわりするなんて、絶対に許さないと怒り、相手の親ともトラブルに発展してしまい、結果的に離婚することになりました。
孫を手元に置きたい
親が離婚するように仕向ける理由として急増しているのが孫取りのためです。
今の30代前後は少子化が進んでいる世代なので、一人っ子同士の結婚も珍しくありません。
娘を嫁がせた親は、孫が生まれると孫フィーバーになりがちです。
娘が離婚して出戻れば、孫も一緒に連れてくるので、ずっと可愛い孫を手元に置けるので離婚をすすめる親が増えているのです。
このような孫取り離婚は増加傾向にあります。
相手の親と上手くいかない
B子さんとC男さんが結婚する時に、お互いの親が結婚式のことで揉めてしまいました。
結婚式の費用のこと、招待客の人数のこと、新婚旅行のこと、新居の場所のことなど、夫婦で話し合って決めたことなのに、双方の親が口出しをしてトラブルが色々あったのでしょう。
当事者であるB子さんとC男さんにとってはもう過去のことですが、親同士は意地を張り合ってしまします。
これからずっと親戚関係として付き合うのは真っ平ゴメンだと離婚をすすめるようになり、結果的に離婚することになってしまいました。
親が主導する離婚の傾向
親が娘や息子夫婦の離婚に口を出し、主導権を握ってしまうケースでは、本人同士が離婚に向けて話し合いができなくなってしまうケースがあります。
本人同士でじっくりと話し合えば、まだ修復できる可能性があったかも知れないのに、親がそれを邪魔してしまうのです。
弁護士に依頼して、本人同士を会わせないようにするパターンも多いようです。
親は少しでも有利に離婚させたいという気持ちと、本人同士を会わせてしまうと、元に戻るのを避けるためです。
できるだけ会わせないように親が厳しくチェックしているような場合は、修復する時間も作れません。
親の勢いに負けてしまうと、本人の気持ちが置き去りになってしまうのです。
本心から離婚したいのか考える
親が離婚の主導権を握ってしまうケースでは、その勢いに流されて離婚してしまいます。
しかし、そもそも自分が親のスイッチを入れてしまったので、今さら「離婚までは考えていない」とは言い出せなくなってしまうのです。
自分自身がまいたタネだから、本心を言い出せなくなるのでしょうね。
ですが、ほんの少しでも迷いがあるのなら、親の勢いに負けずに当事者同士が話し合う機会を作ることが必要です。
親に主導権を握らせないためのポイント
夫婦になれば喧嘩もしますし、相手に対する不満も出てきます。
そういう愚痴を親の前でしても、「夫婦になればそういうこともある」と受け流してくれれば大げさな問題になりません。
ですが、子供が少なくなっているので、親の愛情の注ぎ方も集中型になってしまいます。
大切な息子のこと、可愛い娘のことなので、一大事になってしまうのです。
結婚したからには自立した大人ですが、子離れできていなかったのでしょう。
親が原因の離婚なんてことにならないためには、親は必ず自分を守ろうとする存在だと理解することです。
夫婦喧嘩の原因が自分の子供の方にあったとしても、親は子供の味方をします。
夫婦の愚痴を言った時に、自分の子供の悪い点を冷静に指摘するような親は、離婚の原因にはなりません。
自分の子でも、悪いことは悪いと教えられる親なら、娘や息子夫婦の問題に入り込み、問題をエスカレートさせることはないはずです。
子供の頃から親にあまり叱られた記憶がないとか、友達と喧嘩した時に学校や相手の親に対して激怒したとか。
過去を振り返ってみれば、夫婦の愚痴を気軽に親に話せばどうなるのか想像できるでしょう。
自分の子供の問題になると、冷静さを見失ってしまうような親には、どんな小さな愚痴も言わないように気をつけましょう。
本心から離婚を考えるような場合を除き、夫婦の小さな問題は二人で解決するように努力することです。
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まとめ
結婚も離婚も当事者同士で決めることですが、家族も巻き込むことがあります。
ですが、自分たちの気持ちを置いて行かれるような事態になるのはきっと後悔するはずです。
自分の人生の一大事なのですから、親ではなく自分自身の気持ちを最優先にしてくださいね。